2026年FIMモトクロス世界選手権MXGPクラスで、ジェフリー・ハーリングス(Honda HRC PETRONAS)が世界チャンピオンに輝きました。

トルコGPのレース1でタイトルを決め、残り2大会を残して王座を確定。ハーリングスにとっては自身6度目、そしてピレリにとってはFIMモトクロス世界選手権で通算84個目となる世界タイトルです。

ピレリ通算84回タイトル記念ロゴ

6度目の世界タイトル。そのすべてをピレリとともに

“The Bullet”の愛称で知られるハーリングスが初めて世界王者になったのは2012年。MX2クラスでタイトルを獲得すると、翌2013年にも連覇。さらに2016年に3度目のMX2王者となりました。

その後MXGPクラスへ舞台を移し、2018年、2021年、そして2026年と3度のタイトルを獲得。これでMX2とMXGPを合わせて6度の世界王者となりました。

そして、その6つすべてのタイトルをハーリングスはピレリタイヤとともに獲得しています。

最初のタイトルから14年。マシンもカテゴリーも変化するなか、世界最高峰で戦い続けてきたハーリングス。そのキャリアで獲得した6つの世界タイトルすべてで、足元を支えてきたのがピレリでした。

“The Bullet”が見せた終盤の猛追

2026年MXGPを戦うジェフリー・ハーリングス

2026年シーズンの数字を見ても、ハーリングスの強さは際立っています。

今季は34レース中18勝。予選レースでも8勝を挙げ、ホールショットも8回記録しました。

中でも圧巻だったのがシーズン終盤です。タイトル決定前の5大会では予選レースを5戦連続で制し、決勝でも5大会連続で両レースを勝利。猛烈な追い上げでポイント差を広げ、2大会を残した段階でタイトルを手にしました。

速さゆえに“The Bullet”と呼ばれてきたハーリングス。その名をあらためて印象づけるようなタイトル獲得となりました。

タイトル獲得を支えたSCORPION MX32 MID SOFT

PIRELLI - SCORPION MX32 MID SOFT

ハーリングスの2026年タイトル獲得をタイヤ面から支えたのが、ピレリのSCORPION MX32 MID SOFTです。

特に今季は、新しいSCORPION MX32 MID SOFTが重要な役割を果たしました。ミディアムからソフトの路面を対象とし、泥や芝、ルーズな土まで幅広いコンディションに対応。優れたトラクション、正確なハンドリング、安定したパフォーマンスを狙って開発されたモトクロスタイヤです。

SCORPION MXシリーズにはこのほか、砂や泥などよりソフトな路面に向けたSCORPION MX SOFT、ミディアムからハード路面を対象とするSCORPION MX32 MID HARD、トレーニング用途で幅広い路面に対応するSCORPION MX EXTRA Xなどがラインアップされています。

世界選手権は、タイヤを磨くための場所でもある

ピレリのモーターサイクル・レーシング・ディレクター、ジョルジオ・バルビエ氏は、ハーリングスとの6冠達成を「特別な成功」と称賛しています。

同時に、ピレリにとって世界選手権は単なる勝利の場ではなく「タイヤ開発の最前線」であると強調。最高峰のレースで培われた技術は、市販タイヤを通じて一般のライダーへと還元されていきます。

ハーリングスの6冠とともに積み上げられた、ピレリの世界選手権84冠。その輝かしい数字の裏には、極限の環境でタイヤを磨き続けてきた長い歴史があるのです。

日本のモトクロスでも続くピレリの挑戦

ピレリは日本でもD.I.D全日本モトクロス選手権(JMX)へのサポートを強化しており、Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERSをはじめ、T.E.SPORT、横澤拓夢選手、川上真花選手らにSCORPION MXシリーズを供給しています。

2026年は、最高峰IA1クラスで大塚豪太選手が第4戦SUGO大会で自身初の総合優勝を獲得。IA2クラスでは横澤拓夢選手が第6戦までに5度の表彰台に立ち、レディースクラスでもピレリ勢が好成績を重ねています。

世界のMXGPで84個目のタイトルを獲得したピレリ。シーズン終盤を迎える全日本モトクロスで、ピレリを履くライダーたちがどんな走りを見せるのかにも注目です。