Moto2/Moto3第13戦アラゴンGPが、8月28日から30日にかけてスペインのモーターランド・アラゴンで開催されました。
日本勢では、Moto2の佐々木歩夢が13位でフィニッシュし、前戦イギリスGPの11位に続いて2戦連続でポイントを獲得。古里太陽は金曜の苦しいスタートからQ2直接進出まで立て直しましたが、決勝は19位となりました。
Moto3では山中琉聖が21位。負傷から復帰した三谷然は23位でレースを走り切り、約2か月ぶりとなる世界選手権の実戦復帰を果たしています。
佐々木歩夢、2戦続けてポイント圏内へ
Moto2日本勢の最上位は佐々木歩夢でした。
金曜のPracticeを11番手で終えてQ2へ直接進出。予選では転倒もあり14番手となりましたが、決勝は13番グリッドからスタートしました。
19周のレースでは13位でフィニッシュし、3ポイントを獲得。前戦シルバーストーンでは10番グリッドから11位に入っており、これで2戦続けてポイント圏内でレースを終えたことになります。
まだ上位争いに加わるところまでは届いていませんが、後半戦に入ってポイント獲得が続いているのはひとつの変化です。次戦以降、この流れをさらに前のポジションへつなげられるかが注目されます。
古里太陽、金曜の苦戦からQ2へ
古里太陽の週末は、金曜FP1の29番手という厳しいスタートから始まりました。
それでも午後のPracticeでは14番手まで順位を上げ、Q2へ直接進出。短い時間のなかで状態を立て直し、予選では18番手につけました。グリッドペナルティの影響により、決勝は17番手からのスタートとなっています。
決勝では序盤にポジションを上げたものの、その後は前との差を詰めることができず、最終的に19位でフィニッシュしました。
古里自身もレース後、ライディングだけでなくレースの組み立てにも改善すべき点があったと振り返っています。
金曜の29番手からQ2まで戻した一方で、その流れを決勝結果にはつなげられませんでした。Moto2参戦1年目の古里にとっては、週末を通して速さをまとめていくことが、次のテーマになりそうです。
山中琉聖は21位、三谷然は復帰戦を完走
Moto3では、山中琉聖が金曜FP1で9番手につける好スタートを切りました。
しかし、その後は思うように順位を伸ばせず、Q1では6番手。Q2進出には届かず、20番グリッドから決勝を迎えました。
レースは21位でフィニッシュ。週末序盤に見せた速さを結果につなげることはできませんでした。
一方の三谷然は、第10戦オランダGPで負った左手第5中手骨の脱臼骨折から復帰。アラゴンGP直前のメディカルチェックで出走許可を得て、約2か月ぶりに世界選手権のレースウィークへ戻ってきました。
予選は25番手。決勝では23位まで順位を上げ、17周を完走しています。
まずは実戦に戻り、レースディスタンスを最後まで走り切ったアラゴンGP。ここから再びシーズンを組み立てていくことになります。
タイヤから見るアラゴンGP
今回のMoto2でPirelliが持ち込んだ新要素が、開発フロントタイヤ「E1089」でした。
E1089は通常のSC1 softと同じ構造を使いながら、異なるコンパウンドを採用した開発仕様です。特にブレーキング時の安定性向上を狙って開発され、アラゴンではSC1と並行して供給されました。
決勝では、29人全員がリアにSCX supersoftを選択しています。
フロントでは、優勝したアロンソ・ロペスと3位のダビド・アロンソがSC1を使用。一方、2位のイサン・グエバラは新開発のE1089を選択しました。
E1089を使用したのはグエバラを含む7人で、アドリアン・ウエルタス、デニス・オンジュも同仕様でトップ10に入っています。Pirelliは今回の結果について、今後の開発につながる有用なデータを得られたと評価しています。
決勝時の気温は27℃、路面温度は43℃。Moto2のレースタイムは2025年大会より8秒以上短縮されました。
さらに、イバン・オルトラが6周目に1分50秒198を記録し、決勝ラップレコードを更新しています。
Moto3では、26人中24人が前後ともSC2 mediumを選択しました。
そのなかでフロントにSC1 softを選んだのは、三谷然とニコラ・カラーロの2人だけでした。三谷がなぜSC1を選んだのかについて、公式発表では理由まで明らかにされていません。ただ、復帰戦となった三谷がグリッドの大多数とは異なるタイヤを選んでいたことは、今回のレースを振り返るうえで興味深いポイントです。
Moto3でもレースタイムは前年から18秒以上短縮され、マルコ・モレリが1分56秒675の新決勝ラップレコードを記録しました。
アラゴンGP 日本人ライダー結果
| クラス | ライダー | グリッド | 決勝 |
|---|---|---|---|
| Moto2 | 佐々木歩夢 | 13番 | 13位 |
| Moto2 | 古里太陽 | 17番 | 19位 |
| Moto3 | 山中琉聖 | 20番 | 21位 |
| Moto3 | 三谷然 | 25番 | 23位 |
次戦はサンマリノGP
Moto2/Moto3の次戦は、9月11日から13日にかけてミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催されるサンマリノGPです。
2戦続けてポイントを獲得した佐々木が、この流れをさらに前のポジションへつなげられるか。古里はアラゴンで残った課題をどう修正するか。Moto3では山中の巻き返しに加え、実戦復帰を果たした三谷の次の一歩にも注目です。





