テキスト:伊藤英里
2026年シーズンの各選手権、ロードレース世界選手権Moto2、Moto3クラス、スーパーバイク世界選手権(WSBK)の見どころをお送りします。
Moto2クラス
Moto2クラスは、ロードレース世界選手権(MotoGP)において、中排気量のマシンで争われるクラスです。ライダーは、公式エンジンサプライヤーを務めるトライアンフのストリートトリプルRSをチューニングした、3気筒765ccのMoto2エンジンを、各コンストラクターのシャシーに搭載したマシンを走らせます。シャシーなどの違いはありますが、すべてのライダーがトライアンフ製エンジンを使用しますので、よりイコールコンディションに近いと言えます。
2026年シーズン、このクラスに参戦する日本人ライダーは二人です。
Moto2クラス参戦3シーズン目を迎える佐々木歩夢。チームは昨年と同じくモモヴェン・イドロフォリアRWレーシングチームからの参戦です。クラス参戦3シーズン目というだけでなく、同チームで2シーズン目ということで、さらなる飛躍が期待されます。
古里太陽は、Moto2クラスルーキーです。2025年まで4シーズンをMoto3クラスで戦い、今季はMoto2クラスにステップアップしました。チームはイデミツ・ホンダ・チームアジア。家族のような深い関係性を築いたMoto3クラスのホンダ・チームアジアのチームを離れ、新しいクルーと心機一転のスタートです。
Moto3クラス
Moto3クラスは、各メーカーの単気筒250ccエンジンのマシンによって争われるクラスです。基本的にはこのクラスからMoto2クラスを経て最高峰クラスであるMotoGPクラスにステップアップしていきます。つまり、3クラスのなかで最も若いライダーが集まり、最高峰クラスを目指してしのぎを削るクラスとなります。
Moto3クラスでも、参戦する日本人ライダーは二人です。
山中琉聖は、Moto3クラス参戦7シーズン目となります。このクラスとしては豊富な経験を持つライダーで、引き続き、イオンクレジット-MTヘルメット-MSIから参戦します。昨年はカタールGPとオーストリアGPで表彰台を獲得。度々、表彰台争いに加わる速さを見せています。今季は表彰台の中央に立つ姿に期待です。
そして、Moto3クラスのルーキーであり、フル参戦1年目を迎えたのが、三谷然です。ホンダ・チームアジアからの参戦となります。2023年のオフシーズンには、様々な状況からレースをやめることも考えたといいます。そんなときに、レースを続けることを強く押したのが、師である青木宣篤さん。この大きなターニングポイントを乗り越え、三谷は世界選手権にたどり着きました。1年目の今季、すべてのレースを糧に成長を見せるでしょう。
リザルト
第1戦:タイGP
Moto2クラス
表彰台
- 優勝:マヌエル・ゴンザレス(リキモリ・ダイナボルト・インタクトGP)
- 2位:イサン・ゲバラ(BLU CRUプラマック・ヤマハMoto2)
- 3位:ダニエル・オルガド(CFMOTOインデ・アスパーチーム)
日本人ライダー
- 10位:佐々木歩夢(モモヴェン・イドロフォリアRWレーシングチーム)
- 16位:古里太陽(イデミツ・ホンダ・チームアジア)
Moto3クラス
表彰台
- 優勝:ダビド・アルマンサ(リキモリ・ダイナボルト・インタクトGP)
- 2位:マキシモ・キレス(CFMOTOガビオタ・アスパーチーム)
- 3位:バレンティン・ペローネ(レッドブルKTMテック3)
日本人ライダー
- 22位:三谷然(ホンダ・チームアジア)
- 24位:山中琉聖(イオンクレジット-MTヘルメット-MSI)
第2戦ブラジルGP
Moto2クラス
表彰台
- 優勝:ダニエル・オルガド(CFMOTOインデ・アスパーチーム)
- 2位:ダニエル・ムニョス(イタルトランス・レーシングチーム)
- 3位:マヌエル・ゴンザレス(リキモリ・ダイナボルト・インタクトGP)
日本人ライダー
- Not classified:古里太陽(イデミツ・ホンダ・チームアジア)
- Not started:佐々木歩夢(モモヴェン・イドロフォリアRWレーシングチーム)
Moto3クラス
表彰台
- 優勝:マキシモ・キレス(CFMOTOガビオタ・アスパーチーム)
- 2位:マルコ・モレッリ(CFMOTOガビオタ・アスパー・チーム)
- 3位:ベダ・プラタマ(ホンダ・チーム・アジア)
日本人ライダー
- 14位:三谷然(ホンダ・チームアジア)
- 17位:山中琉聖(イオンクレジット-MTヘルメット-MSI)
第3戦アメリカズGP
Moto2クラス
表彰台
- 優勝:セナ・アギウス(リキモリ・ダイナボルト・インタクトGP)
- 2位:チェレスティーノ・ヴィエッティ(HDRスピードRSチーム)
- 3位:イサン・ゲバラ(BLU CRUプラマック・ヤマハMoto2)
日本人ライダー
- 17位:佐々木歩夢(モモヴェン・イドロフォリアRWレーシングチーム)
- 18位:古里太陽(イデミツ・ホンダ・チームアジア)

Moto3クラス
表彰台
- 優勝:グイド・ピーニ(レオパード・レーシング)
- 2位:マキシモ・キレス(CFMOTOガビオタ・アスパーチーム)
- 3位:アルバロ・カルペ(レッドブルKTMアヨ)
日本人ライダー
- 18位:山中琉聖(イオンクレジット-MTヘルメット-MSI)
- Not classified:三谷然(ホンダ・チームアジア)

スーパーバイク世界選手権(WSBK)
市販されている1000㏄バイクをベースにしたマシンで争われるWSBK。1戦につき、レース1、スーパーポール・レース(10周)、レース2の3レースが行われます。2025年シーズンのチャンピオン、トプラク・ラズガットリオグルがMotoGPに転向したため、今季は王者不在となります。
そんな2026年シーズンのチャンピオン候補の筆頭は、ドゥカティのニコロ・ブレガです。2025年シーズンも、最終戦までラズガットリオグルと激しいチャンピオン争いを繰り広げました。2024年、2025年とラズガットリオグルに惜敗し、ランキング2位を獲得したブレガが今季を席捲することは間違いないでしょう。
また、ホンダからドゥカティに移籍してブレガのチームメイトとなったイケル・レクオーナ、そしてMotoGPからWSBKに転向したミゲール・オリベイラ(BMW)、ソムキアット・チャントラ(ホンダ)、Moto2クラスからの転向となるジェイク・ディクション(ホンダ)など、新たに参戦する実力者たちの活躍も注目です。
WSBKには日本人ライダーは参戦しませんが、スーパースポーツ世界選手権(WSSP)に岡本裕生(ヤマハ)が参戦します。
リザルト
第1戦オーストラリアラウンド
レース1
- 優勝:ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 2位:ヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)
- 3位:ロレンツォ・バルダッサーリ(チーム・ゴーイレブン)
スーパーポール・レース
- 優勝:ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 2位:アクセル・バッサーニ(ビモータbyカワサキ・レーシング・チーム)
- 3位:アレックス・ロウズ(ビモータbyカワサキ・レーシング・チーム)
レース2
- 優勝:ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 2位:アクセル・バッサーニ(ビモータbyカワサキ・レーシング・チーム)
- 3位:アルバロ・バウティスタ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)
第2戦ポルトガルラウンド
レース1
- 優勝:ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 2位:イケル・レクオーナ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 3位:ミゲール・オリベイラ(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)
スーパーポール・レース
- 優勝:ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 2位:イケル・レクオーナ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 3位:ミゲール・オリベイラ(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)
レース2
- 優勝:ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 2位:イケル・レクオーナ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)
- 3位:ミゲール・オリベイラ(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)






