2026年FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第8戦イギリスラウンドが、ドニントンパークで開催されました。
週末はイギリスとしては異例の暑さとなり、土曜日のレース1では路面温度が50℃、日曜日のレース2でも45℃を記録。高温に加え、リアタイヤへの負荷が大きいドニントン特有のコース条件のなかで、3つのレースが行われました。
土曜日はイケル・レクオーナがニコロ・ブレガとの接戦を制し、WorldSBK初優勝を達成。一方の日曜日は、ブレガがスーパーポールレースとレース2を制し、前日の敗戦からすぐに巻き返しました。
レクオーナが接戦を制してWorldSBK初優勝
土曜日のレース1では、2番グリッドからスタートしたレクオーナが好スタートを決め、序盤からトップに立ちました。
その背後につけたのが、ポールポジションスタートのブレガです。終盤まで僅差の攻防が続き、残り2周にはブレガが一度トップへ。しかし、レクオーナは直後にポジションを奪い返し、再び先頭に立ちました。
最後までブレガの追撃を抑えたレクオーナが、わずか0.165秒差でチェッカー。WorldSBKでの初優勝を挙げるとともに、ブレガが続けていた25連勝を止めました。3位にはヤリ・モンテラが入りました。
レース1では全ライダーが、フロントにソフトのSC1、リアにスーパーソフトのSCXを選択。23周の総レースタイムは前年より約29秒短く、路面温度50℃という厳しい条件のなかでも速いペースで争われました。
レースに先立つスーパーポールでは、ブレガがリアにエクストラソフトのSCQを使用し、1分24秒410を記録。ドニントンパークのオールタイムラップレコードを更新し、WorldSBK新記録となる9戦連続のポールポジションを獲得しています。

ブレガが日曜日に反撃、2レースを制覇
日曜日最初の決勝となったスーパーポールレースでは、再びレクオーナが好スタートを決めました。
しかし、レクオーナは2周目に転倒。先頭に立ったモンテラをブレガがかわし、今週末初勝利を挙げました。2位はモンテラ、3位は母国ラウンドを戦うサム・ロウズでした。
続くレース2では、ブレガがポールポジションからトップに立ち、そのままレースをリードしました。
レクオーナはスーパーポールレースでの転倒により10番グリッドからのスタートとなりましたが、序盤から順位を上げて2位まで挽回。ブレガ、レクオーナ、モンテラの順でチェッカーを受けました。
土曜日に連勝を止められたブレガでしたが、日曜日は2レースで優勝。選手権リーダーとしてすぐに流れを取り戻しました。
この結果、ドゥカティは2026年のマニュファクチャラーズタイトルを確定。Aruba.it Racing – Ducatiも、同日までにチームタイトルを決めています。

記録更新が続いたドニントン。予選のSCQと決勝のSCX
今回のイギリスラウンドでは、予選の一発のタイムだけでなく、決勝レース全体のペースでも前年を上回る記録が残されました。
スーパーポールでは、ブレガがエクストラソフトのSCQでオールタイムラップレコードを更新。一方、長い距離を走るレース1とレース2では、全ライダーがスーパーソフトのSCXを選択しました。
10周で争われるスーパーポールレースでは選択が分かれ、SCXを選んだライダーが11人、さらにソフトなSCQを選んだライダーが10人。レース距離や気温、マシンの特性に応じて、異なるリアタイヤが使われました。
レース1の総レースタイムは前年より約29秒、レース2も路面温度45℃の高温下で約24秒短縮されています。前年とは気温や路面状況などの条件が異なるため単純な比較はできませんが、予選から決勝まで高いペースが続いた週末だったことは、これらの数字からも分かります。
ライダーの走りやマシン、チームのセットアップ、路面状況など多くの要素が影響するなかで、2026年型のSCQとSCXも記録更新を支える要素のひとつとなりました。
なお、レース1とレース2で全ライダーが使用したSCXは、特定のファクトリーチームだけに供給される専用品ではなく、市販のレーシングタイヤとしてラインアップされています。
WorldSSPではブース=エイモスが母国で2連勝
WorldSSPでは、イギリス出身のトム・ブース=エイモスが母国ラウンドで2連勝を達成しました。
土曜日のレース1は、グリッド降格のペナルティによって9番手からのスタートとなりましたが、追い上げて優勝。日曜日のレース2ではポールポジションから勝利し、トライアンフとともにホームラウンドで2勝を挙げました。
WorldSSPでは両レースとも、全ライダーがフロントにSC1、リアにSCXを使用していました。

次戦の第9戦フランスラウンドは、2026年9月4日から6日にかけて、フランスのシルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクールで行われます。





