スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)2026年シーズンが、いよいよ今週末にオーストラリア・フィリップアイランドで幕を開けます。ピレリが単独タイヤサプライヤーを務めて23年目となる今シーズン、開幕戦から各クラスで重要なタイヤスペックの変更が発表されました。ファン必見のポイントを解説します。

WorldSBK:レース後半の強さを求めた「新型リア E0829」

wsbk2026-au-preview-p2.jpg

タイヤへの攻撃性が高く、熱的・機械的ストレスが非常に大きいことで知られるフィリップアイランド・サーキット。この難コースを攻略するため、ピレリは最高峰クラスに新たなソリューションを用意しました。

  • 新型リアタイヤ「E0829」(ミディアム)
    昨年のリファレンスであった「D0922」と同じミディアムコンパウンドを使用しながら、構造を一新。レース距離全体を通して、より安定した一貫性のあるパフォーマンスを発揮するように設計されています。

【開幕戦のタイヤラインナップ】
ライダーは以下の選択肢からタイヤを選びます。

  • フロント: SC1(ソフト)、SC2(ミディアム)
  • リア: 新型「E0829」(ミディアム)、開発用「D0922」(ミディアム)、予選・練習用「E0125」(ソフト)

※ソフトのE0125は、練習走行と予選でのみ使用可能です。

WorldSSP:SBKクラスと同じ「ビッグサイズ」へ進化!

今大会のもう一つの大きなトピックは、WorldSSP(スーパースポーツ)クラスにおけるタイヤサイズの変更です。今シーズンからWorldSSPクラスでは、WorldSBKクラスと同幅のタイヤが採用されることになりました。

  • リアタイヤ: 従来の190/60サイズから、より大型の200/60サイズへ変更。
  • フロントタイヤ: 標準の120/70に加え、WorldSBKの基準である大型の125/70も選択可能に。

なぜサイズアップするのか?
接地面積を増やすことで熱放散を助け、フィリップアイランド特有のタイヤのオーバーヒートのリスクを軽減するためです。なお、WorldSSPクラスのリアタイヤは、今回はミディアムコンパウンドの「D0922」のみが供給されます。

プレシーズンテスト結果:ドゥカティ勢が好発進

レースウィークに先駆けて2月16日・17日に行われた公式テストでは、両クラスともにドゥカティライダーが速さを見せました。

  • WorldSBKトップ: ニコロ・ブレガ (Aruba.it Racing - Ducati) - 1分28秒630
  • WorldSSPトップ: ハウメ・マシア (Orelac Racing Verdnatura) - 1分32秒525

ジョルジョ・バルビエ(ピレリ モータースポーツ・ディレクター)のコメント

GiorgioW2000H1400.jpg

「フィリップアイランドはレイアウトと高温になる路面温度により、常にタイヤにとって過酷なサーキットです。過去の経験に基づき、今年はWorldSBK用に、レース距離全体でより一貫した性能を発揮する新型リア『E0829』を開発しました。また、WorldSSPでは熱対策としてSBKサイズの採用を決定しました。テストでのチームの働きも順調であり、摩耗管理のためのベストなセットアップが見つかると確信しています」

Australian Round 開催スケジュール

2026年2月20日(金)~22日(日)

新しいタイヤがレース展開にどう影響するのか、2026年の開幕戦に注目しましょう!