2026年2月27日から3月1日にかけて、タイのブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットにて、2026年のタイ・グランプリが開催されます。ピレリにとって、FIM Moto2™およびMoto3™世界選手権の単独タイヤサプライヤーとして3年目のシーズンを迎える開幕戦となります。
Moto2™:実績ある開発仕様が標準の新型リアタイヤへ昇格

今回のタイGPにおいて、Moto2™クラスのタイヤアロケーションは過去の大会と同じコンパウンド仕様を採用していますが、リアタイヤは昨年から新しくなっています。
- フロントタイヤ:ソフトSC1とミディアムSC2が提供されます。
- 新型リアタイヤ (ソフトSC0):昨年は「E0125」と呼ばれた開発仕様で、以前の標準ソフトと同じコンパウンドを使用しつつ、異なるカーカスを採用した新しい2026年の標準タイヤです。2025年にはシルバーストーンやアラゴン、アッセンなど11のグランプリで使用され、ほぼすべてのライダーから満場一致で選ばれた実績があります。
- 新型リアタイヤ (ミディアムSC1):こちらも昨年は「D0286」と呼ばれた開発仕様でしたが、今年から標準のソリューションとして昇格しました。
Moto3™:アロケーションと規定

Moto3™クラスでは、フロント・リアともに2種類のスリックタイヤが用意されます。
- フロントおよびリアタイヤ:いずれもソフトSC1およびミディアムSC2が提供されます。
レースの鍵を握る「タイヤ内圧規定」
2026年シーズンも引き続きレギュレーションによるタイヤの内圧規定が適用され、リアタイヤの最低内圧は1.65 bar(24 PSI)を下回ってはならないと定められています。なお、Moto2™クラスのリアタイヤについては、最低1.50 bar(22 PSI)の圧力を遵守する必要があります。
この厳格な管理ルールの下では、今季から新しく採用されたリアタイヤの性能をペナルティ無しで限界まで引き出すために、これまで以上に緻密な計算が求められます。わずかな設定の差がグリップ力やタイムに直結するため、各チームによるシビアな戦略と駆け引きが、今シーズンの勝敗を分ける大きな見どころとなるでしょう。
レーシング・モト・ディレクターコメント
ピレリのレーシング・モト・ディレクターであるジョルジオ・バルビエ氏は、Moto2™とMoto3™におけるタイヤ供給3年目の目標について、一貫性や予測可能性、汎用性を保証できるソリューションを通じて、サーキットでのパフォーマンスをさらに最適化することだと強調しています。また、レースで使用される技術を市販のDIABLO™スーパーバイクタイヤに直接フィードバックしている点も、ピレリの特徴であると述べています。
今週末のタイGPに関する路面コンディションとタイヤ選択について、バルビエ氏は以下のように予測しています。
「タイのこの時期は通常アスファルトの温度が高くなるため、より高いグリップ力を発揮できるソフト寄りのソリューションが適しています。そのため、Moto2™のソフトSC0リア、Moto3™のソフトSC1リアと、両クラスのソフトSC1フロントの組み合わせが、今年のレースでも基準となる選択肢になるでしょう」





