Yogibo Pirelli マウンテンライダーズ、2025シーズンに向けキックオフ！｜最新記事

Photo/楠堂亜希

世界モトクロス選手権で、数多くのチャンピオンを獲得するなど確かな実績のある「SCORPION™ MX32 MID SOFT」の最新モデルを今シーズンから日本に本格投入するピレリジャパンは、数々のチャンピオンライダーを輩出してきた名門であり最古参のモトクロスレーシングチームの「Yogibo Pirelli マウンテンライダーズ」とパートナーシップを結び、日本のモトクロスシーンに新風を巻き起こします。

去る3月19日、小橋監督と全日本選手権に参戦する5人のライダーが大阪府大東市のライダーパーク生駒に集結して、スポンサーロゴを配した新デザインのトランスポーターを初披露するとともに、監督及びライダー陣のフォトシューティングが行われました。

今シーズンのスポンサーロゴがボディに入ったトランスポーターを初披露。ピレリレディ―のトンちゃんも華を添えました。

当日、会場に集まったのは今年、Yogibo Pirelli マウンテンライダーズから全日本選手権に参戦する7人のライダーのうち内田篤基選手（IA1クラス）、今岡俊太選手/松木悠選手（IA2クラス）、島袋樹巳選手（IBクラス）、松木紗子選手（レディースクラス）の5人で、阿部一斗選手（JXクラス）、阿部哲昇選手（CXクラス）は残念ながら欠席でした。

今年の全日本モトクロス選手権は、4月13日にHSR九州で開幕しますが、Yogibo Pirelli マウンテンライダーズのライダーはすでに各地方選手権に出場し、SCORPION™ MX32 MID SOFTを装着したマシンで好結果を残しています。

小橋監督に、今シーズンの抱負とSCORPION™ MX32 MID SOFTについて聞いてみました。

「昨年まで使用していたBSさんが、今年から全日本選手権から撤退することになって、最初はどういう状況になるか分からなくなってしまいました。ピレリのSCORPION™ MX32 MID SOFTが世界GPで結果を残しているのは知っていたので、タイヤを購入して内田選手にテストをしてもらったところとてもいいのでぜひ使いたいとのことでしたので、そこからピレリという選択を本格的に検討しました。

SCORPION™ MX32 MID SOFTはとてもグリップ力が高くて、直進性もよく、スタートもいい。タイヤ自体に剛性感があるとのことです。今年は、今までのチューブからムースに変更したのですが、こちらも軽くていい感触で、何よりパンクのリスクがないところもいいですね。

3月16日に、プラザ坂下モトクロスコースで開催された近畿モトクロス選手権第1戦で、K65クラスに出場した阿部哲昇選手がヒート1で追い上げて2位になり、ヒート2はホールショットを奪って優勝するなど、すでにいい結果が出ています。ほかのチームからもピレリタイヤは注目されていますが、本当にいいモノなのでどんどんそのよさを伝えていきたいと思っています。

今シーズンの目標ですが、IA1はチャンピオンを狙っていきます。IA2はライダーが若手になったので、来年を見据えた挑戦の年になるでしょう。また、IBもチャンピオン争いをしてくれると思います。レディースはまず表彰台を目指し、そこからチャンピオンを狙っていきます。ピレリタイヤは大きなアドバンテージになってくれると思っています」

ピレリタイヤはすでに、ほかのチームからも注目を浴びていると小橋監督。今シーズン、大きなアドベンテージになってくれるはず、とのことだった。

ピレリタイヤも選択肢のひとつだとアピールしていきたい

Yogibo Pirelli マウンテンライダーズを運営するアールエスタイチの松原代表にも、ピレリタイヤをチョイスした経緯を聞いてみました。

「BSさんが撤退すると聞いて、はじめはエライことになると思いましたし、ピレリタイヤは当初は考えていませんでしたが、このように応援してくれることになったのはとてもありがたいこと。ピレリさんも本格的に日本のモトクロスにも参入することになったとのことで、タイミングがドンピシャでした。
ピレリさんの期待に沿えるように結果を出すのは当然のことで、選択肢のひとつとしてピレリタイヤもあるということをアピールしていくのも大事な仕事だと思っています。チームとしても、ピレリタイヤに興味を持ったライダーに積極的にアドバイスしていくつもりです」

アールエスタイチ代表の松原さんは、結果を出すのは当然で、ピレリタイヤを日本に広げるために尽力しますと語ってくださった。

最後に、元全日本モトクロスチャンピオンで、マウンテンライダーズの監督も務めていた吉村太一さん（アールエスタイチ相談役）のコメントもご紹介しましょう。

「いまはみんな国産タイヤで走っていたのでピレリタイヤは視野に入っていなかったけど、自分が走っている頃はタイヤも部品も全部、海外製品でした。SCORPION™ MX32 MID SOFTは世界選手権であれだけ勝っている実績のあるタイヤなので、信頼しています。ピレリさんが日本のモトクロス界に進出することはとてもいいことなので、日本でもピレリタイヤを広げるためにお役に立ちたいと思っています」

国産タイヤ一辺倒の日本のモトクロスシーンで、ピレリタイヤがどんな活躍を見せるのか。みなさんも楽しみに見守ってください。