「Pirelli FUN TRACK DAY」がもっとも大切にしていることが、すべての参加者がサーキットの1日を楽しんでくださること。

そのためには、みんなが不安なく楽しめるように、自己申告による明確なクラス分けをしています。

5月の袖ケ浦開催を例にとると、
① Let’s125/250(2ストローク125cc&4ストローク250㏄車クラス)
② ミドル(サーキット走行経験2回以下のいわゆる初心者クラス)
③ ミドルファースト(サーキット走行3回以上の中級者)
④ ファースト(サーキット走行上級者)
と、4クラスに分かれています。

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袖ヶ浦開催のエントリーシート。ご覧のように、参加クラスが細かく分かれていて、自己申告で参加希望クラスにチェックを入れるシステムだ。

これは、同じようなスピードで走る方をひとつのクラスにまとめることで、走行中にものすごいスピード差で抜かれて怖い思いをすることがないようにという配慮で、慣れてきたらひとつ上のクラスにステップアップすることをオススメしています。

しかし、なかには本当はファーストクラスのレベルなのにひとつ下のミドルファーストで参加する人もいて、そういう人を見つけるためにチェックマンを配置しています。そして、見つけたら次はひとつ上のクラスで走ってくれるように頼んでいるのだそうです。

クラス分けはどのサーキット走行会でも行われていますが、チェックマンを配置しているなんていうのは初耳でしたが、そこまでするのも参加者全員に思い切り楽しんで欲しいから。

現在は、千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイ、三重県の鈴鹿ツインサーキット、熊本県のHSR九州の3つのサーキットで「Pirelli FUN TRACK DAY」は開催されていますが、この3つのコースを選んだのにも理由があります。

スタート直後から「Pirelli FUN TRACK DAY」事務局を務めているディメンションデザイン代表の川野さんによると、「サーキットでの1日を楽しむFUN TRACK DAYなので、極端にスピードレンジの高いサーキットでは開催せず、日常の走行に近いシチュエーションで楽しめるコースを選んでいます。速く走りたい人は、ほかの走行会に行ってもらえばいいので」

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スタート直後から事務局を務めているディメンションデザイン代表の川野泰祐さん。走行が始まると、進行管理で毎回大忙しだ。

また、各クラスのコースイン前の整列も、ピットロードではなくコースインゲート前のパドック。これも、ピットロードだとコースを走っているバイクに気を取られるし、ちょっとドキドキしてきて、うっかりヘルメットのアゴヒモを締め忘れていたり、自分のバイクがオイル漏れしているのに気づかなかったりと、平常心を保ちにくいからだと言います。

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袖ヶ浦開催の最年少参加者は、両親、そしてお姉さん(右の靜華さん)と一家で参加した広川綾香さん・16歳。袖ヶ浦は初めてだが、鈴鹿サーキットや富士のカートコースも走ったことがあり、「このコースは難しい」。夢は全コーナーで膝を擦ることだそうです。
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袖ヶ浦での最年長参加者は、ドゥカティ・パニガーレV4Rで参加の市原敏雄さん・74歳。65歳過ぎからサーキット走行を始め、「バイクで走るのが何より楽しい」とバイクライフを満喫中。「若い人と共通の話題で盛り上がれるのもいいね」とのことでした。

MCのこまめなアナウンスも、緊張をほぐして楽しんでもらうため

ブリーフィングが終わって、サーキット走行がスタートする前から大活躍なのがMCです。

次のクラスの走行は何時からに始まり、ピレリブースでのエアチェックの案内、出展ブースの紹介、ランチが始まるとその案内……。サーキットにMCの声が聞こえていないときがないほど、常に情報を発信し続けてくれています。

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袖ヶ浦開催は、豪華ツインMCで参加者のみなさんをサポートしました。写真左の竹内さくらさんは、自分のホンダ・VFR400Rでサーキット走行をするライダーで、タイヤの大切さをよく知っているだけにピレリスタッフにタイヤのことを聞いてみることをさかんに伝えていました。右の板橋まやさんもホンダ・CB400Super Fourに乗るライダーで、サーキットを走るだけじゃなく、出展しているメーカーさんと話ができる貴重な機会だからと、参加者にぜひブースを訪れてみましょうと一生懸命アナウンスしていました。

こういう案内があることで、ついうっかり自分の走行枠を忘れてしまうことがないのに加え、出展ブースの案内などは走行時間以外にもFUN TRACK DAYを楽しむにはとても大事な情報です。

とくに、車両やパーツのメーカーの方と話をする機会はなかなかないものなので、どんどんブースに言って話しかけるようにと背中を押してくれるMCのアナウンスは強い味方になってくれます。

細かなクラス分けも、MCの詳細なアナウンスも、緊張してしまいがちなサーキットイベントを心から楽しんで欲しいという主催者の思いからなのです。

>>>PIRELLI - FUN TRACK DAY