写真協力:SURESHOT

国内最大のカスタムショー「YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW」が、12月4日(日)に神奈川県のパシフィコ横浜で開催され、もっとも素晴らしいカスタムバイクに贈られる「Best of Show Motorcycle」の3連覇を狙って今回も非常に独創的なカスタムハーレーを出展した千葉県のSURESHOT。
https://sureshot.jp/

2019年に「K2」、2021年に「DST」(2020年はコロナ禍でショー自体が中止)で見事2回連続の栄冠を手にしたSURESHOTのカスタムハーレーは、フレームからエンジンに至るまで、オーナーの相川さん独自のアイデアで徹底したカスタムが施されているのですが、スタイルだけではなく走行性能にも注力しているのが大きな特徴。

いかに独創的で美しくても、バイク本来の走りを無視してはいけないというのが相川さんの持論で、走りの性能をしっかり担保するためにオリジナルのカスタムマシンにとどまらず、お客さんのバイクにもメッツラータイヤの装着をオススメしています。

https://pmfansite.com/metzeler/article/2022/1017001900.html
P1のコピー.jpg
1968年FLHの1200ccエンジンを非常にスリムなフレームに搭載。リヤバンクのエキゾーストパイプをフレームの中に取り回すなど、スリムでミニマルなフォルムにこだわったK2。2019年にBest of Show Motorcycle(YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW)に加え、Bangkok Hot Rod Custom Show’s Pick(タイ)、Retro Classic Cycles’Pick(インドネシア)、MOONEYES Excellence Book’s Pick(フランス)の計4冠に輝いた。タイヤはCRUISETEC™。
P2のコピー.jpg
2019年に続き、2回連続のBest of Show Motorcycleを獲得したDST。ダイナフレームをソフテイルにモディファイするという非常に手の込んだ手法で作り上げられている。オリジナルデザインの前後ホイールや、ドゥカティ・モンスターの片持ちリヤアームの流用などで、こちらも徹底的に細身のシルエットにこだわったマシンだ。タイヤはもちろんCRUISETEC™。

そして、K2、DSTに続いて、今回出展したPHASEⅢにもCRUISETEC™をチョイスしてくれました。

P3のコピー.jpg
コンパクトなタンクとシート周りが印象的なPHASEⅢ。前後ホイールはアルミ削り出しのオリジナルだ。
P4のコピー.jpg
大径のフロントブレーキ、チェーンラインの内側にセットされたリヤブレーキシステム、エンジンサイドのハンドシフトなどBest Detail Workにふさわしい独創的なつくりだ。

上の写真を見ていただければ一目瞭然、ベース車両はH-Dの1998 FXDですが、ほぼすべての箇所に手が入れられています。フレームはメインチューブ、ダウンチューブともに加工され、リヤはモノサス化。フロントフォークはボトムリンク式に変更され、スイングアームはアルミで製作。エヴォリューションエンジンは、FCRキャブレターを採用するとともに、2in1インテークマニホールドを製作して、オリジナルのエキゾーストパイプを装着しています。足周りも、オリジナルのアルミビレットホイールの前後左側にディスクブレーキを装着し、CRUISETEC™で固めています。ハーレーカスタムにありがちな、見た目だけで走りの性能はおざなりなどというところは微塵も感じません。

会場でも大きな注目を集めていたPHASEⅢは残念ながら3連覇はならずでしたが、「Best Detail Work」を受賞しました。

P5.jpg
3連覇はかなわなかったが、見事にBest Detail Work賞を受賞した。(Photo/Satoru Ise)

「メッツラーはクルーザーを重視してくれるメーカー」と言う相川さん。すでに来年のYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOWに狙いを定め、次期マシンの構想に入っていらっしゃるはず。もちろん、そのマシンにはメッツラータイヤが装着されるはずでしょう。