Moto2/Moto3第16戦日本GPが、10月2日から4日にかけて、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。Moto2はイサン・グエバラ、Moto3はダビド・アルマンサが優勝し、全面再舗装されたコースでは両クラスの決勝ラップレコードも更新されています。
日本勢ではMoto3の山中琉聖が今季最高の8位に入り、Moto2の佐々木歩夢も14位で2ポイントを獲得しました。負傷したコーマック・ブキャナンの代役として荻原羚大もMoto3に初参戦し、日本人5選手が母国のファンの前でレースに挑みました。
山中琉聖、金曜の好スタートから今季最高の8位へ
山中琉聖は金曜午前のFP1でトップタイムをマークし、午後のプラクティスでも首位からわずか0.016秒差の2番手につけてQ2へ直接進出しました。
好調な初日の背景には、セットアップの見直しがありました。motorsport.comによると、山中は前戦オーストリアGPでの課題を踏まえてチームと検討し、大幅な変更を加えたと説明しています。変更への不安もあったものの、マシンのフィーリングが戻り始め、初日の走りには手応えを感じていたといいます。
土曜の予選は10番手。17周の決勝では、序盤に8人の先頭集団に加わり、ダビド・ムニョスをかわして順位を上げる場面もありました。最後は8位でチェッカーを受け、前戦オーストリアGPの10位に続く2戦連続のトップ10入り。もてぎで今季の自己最高位を更新しています。
Moto2:佐々木歩夢は14位入賞、古里太陽は転倒リタイア
佐々木歩夢は金曜のプラクティスで9番手につけてQ2へ直接進出し、予選は13番手。決勝ではスタート直後に順位を落としたものの、安定したペースで周回を重ね、14位で2ポイントを獲得しました。
チームを通じて発表したコメントでは、応援に駆けつけたファンや家族、友人への感謝を伝えた一方、14位という結果には満足していないとしています。決勝ではできる限りのことをしたものの、さらに上の順位を求めていたと振り返り、残る6戦での巻き返しに意欲を示しました。
一方の古里太陽は20番グリッドからスタートし、ポイント圏内の集団を追っていましたが、9周目の5コーナーで転倒リタイアとなりました。
Hondaのレースレポートで古里は、前を走るライダーたちのペースが落ちる一方、自分にはまだプッシュする余力があり、15番手付近の集団に追いつける感触があったと振り返っています。ところが、転倒する2周ほど前から車体に違和感を覚え、その後、突然転倒したと説明しました。
古里は次戦に向けて気持ちを切り替え、チームと取り組みを続けると話しています。
Moto3:三谷然はスタート違反で苦戦、荻原羚大は初戦16位
三谷然はQ1を4番手で通過してQ2へ進み、予選を16番手で終えました。他車のグリッド降格により決勝は15番グリッドからスタートしましたが、ジャンプスタートによるダブルロングラップペナルティを受け、ポイント圏内に戻れないまま21位に終わっています。
CODE Motorsportsから出場した荻原羚大はQ1で5番手となり、わずか0.003秒差でQ2進出を逃しました。
18番グリッドから臨んだ決勝では17周を走り切り、16位でフィニッシュ。15位とは0.496秒差で、世界選手権デビューの一戦でポイント圏内に迫る走りを見せました。
日本GP 日本人ライダー結果
| クラス | ライダー | グリッド | 決勝結果 |
|---|---|---|---|
| Moto2 | 佐々木歩夢 | 13番手 | 14位(2pt) |
| Moto2 | 古里太陽 | 20番手 | リタイア |
| Moto3 | 山中琉聖 | 10番手 | 8位(8pt) |
| Moto3 | 三谷然 | 15番手 | 21位 |
| Moto3 | 荻原羚大 | 18番手 | 16位 |
グエバラとアルマンサが優勝、ゴンザレスは22位
Moto2ではイサン・グエバラがポールポジションから優勝し、トニー・アルボリーノが2位、フィリップ・サラックが3位に入りました。選手権首位のマヌエル・ゴンザレスは、スタート直前のグリッド上で技術的な問題が発生し、ピットレーンから出走して22位に終わっています。この結果、グエバラとのポイント差は35.5点から10.5点に縮まりました。
Moto3はダビド・アルマンサがマキシモ・キレスとの接戦を0.046秒差で制し、アルバロ・カルペが3位となりました。キレスのタイトル決定は次戦以降へ持ち越しです。
新路面のもてぎで、Moto2はSCX、Moto3上位勢はリアにSC2
今年のもてぎは2025年末から2026年初めにかけて全面再舗装され、チームやライダー、ピレリにとっては、新しい路面のグリップやタイヤの摩耗への影響を改めて見極める必要がありました。
Moto2の決勝では、全車がフロントにソフトのSC1、リアにスーパーソフトのSCXを選択しています。このSCXは、昨季の開発仕様E0126を2026年の標準仕様として採用したものです。
Moto3では上位7人全員がリアにミディアムのSC2を使用しました。一方、フロントは優勝したアルマンサがSC1、2位のキレスと3位のカルペがSC2と、選択が分かれています。
両クラスで決勝ラップレコードも更新され、Moto2ではチェレスティーノ・ヴィエッティが1分47秒479、Moto3ではブライアン・ウリアルテが1分54秒710を記録しました。前後ともSC2を選んだウリアルテは、タイヤがレース距離の大半を走り終えた最後から2周目に、この最速ラップを刻んでいます。
レース距離は前年と同じく、Moto2が19周、Moto3が17周でした。全面再舗装で路面条件が変わった今回は、ピレリの集計で総所要時間がMoto2で35.6秒、Moto3で約24秒短縮されています。
次戦は10月9日から11日、インドネシアのマンダリカで開催されるインドネシアGPです。
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