写真:Pirelli
テキスト:伊藤英里

MotoGP第14戦ハンガリーGP
8月22日~24日/ハンガリー バラトンパーク・サーキット

Moto2クラスのリヤタイヤに新スーパーソフトを投入

2025年シーズン、初開催となるバラトンパーク・サーキットでのハンガリーGPは、オーストリアGPに続いての連戦となりました。ハンガリーGP自体は1992年以来33年ぶりで、このバラトンパーク・サーキットでは初開催となります。

ただ、ピレリには7月25日から27日にかけて開催されたスーパーバイク世界選手権(SBK)ハンガリーラウンドの知見がありました。バラトンパーク・サーキットは典型的なストップ&ゴーのサーキットであり、しっかりとしたカーカスのサポートが必要なフロントタイヤと、コーナー立ち上がりの加速時にグリップを発揮するリヤタイヤが求められます。

ピレリがバラトンパーク・サーキットに持ち込んだのは、スタンダードタイヤのほか、Moto2クラスのリヤタイヤに開発仕様のソフトコンパウンド、E0125です。Moto2クラスのリヤタイヤではスタンダードのソフトコンパウンドSC0もアロケーションされており、2種類のソフトからの選択となりました。結果的に、開発ソフトのE0125はMoto2クラスの決勝レースで全ライダーに選ばれました。

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ハンガリーGPのタイヤアロケーション

Moto2:佐々木歩夢が自己ベストグリッド9番手からスタート

そんな初開催のバラトンパークは、ほぼすべてのライダーにとって初走行です。佐々木歩夢(RW-イドロフォーリャ・レーシングGP)が、Moto2クラスの自己ベストグリッド、9番手を獲得しました。決勝レースでも11番手を走行していたのですが、残り2周で転倒を喫し、リタイヤとなりました。しかし、前戦オーストリアGPの13位に続き、トップ10に迫る速さを見せることができました。

「レース中盤からタイヤがスピンして、リヤにバイブレーションを抱えてペースを落として後退してしまいました。後ろが離れていたので11位でゴールできるかな、と思っていたのですが、バイブレーションによってリヤが流れてしまい、転倒してしまいました」

佐々木は「11位で完走できたと思う」と、MotoGP.comで語っていました。

「マネジメントできていればバイブレーションがあっても完走できたはずです。そこはライダーとしての改善点です。スピードはよくなってきているので、次戦のバルセロナでも同じようなパフォーマンスを発揮したいですね」

國井勇輝(イデミツ・ホンダチームアジア)は、初日から新しいサーキットとバイクに苦戦しつつも、日を追うごとに前進していました。しかし、決勝レースは1周目1コーナーの転倒に巻き込まれ、リタイアとなりました。

「今日のレースは不運でもあり、あそこにいた自分が悪かったとも思います。これはレーシングアクシデントですから。次のバルセロナでいいところを見せられるように頑張ります」(MotoGP.comのインタビューより)

Moto3:金曜日から苦戦の山中琉聖、14位でゴール

Moto3クラスでは、山中琉聖(フリンサ-MTヘルメット-MSI)が14位でチェッカーを受けました。前戦オーストリアGPで2位表彰台を獲得した山中でしたが、バラトンパーク・サーキットでは金曜日から苦戦を強いられました。特にブレーキングで苦戦し、フィーリングもよくならないという状況でした。

「バイクに安定感がなく、いろいろ変えたのですが、変えすぎたのかもしれません。レースは16番手スタートで、前にもいけず、前方で転倒が発生したことでオーバーランもしてしまい、14位でした。しっかり分析してバルセロナに向かいたいと思います」(MotoGP.comのインタビューより)

古里太陽(ホンダ・チームアジア)は、8番手付近を走行中、残り4周で転倒してリタイアでした。

「ソフトタイヤのほうがもつだろうと(フロント・リヤともソフトを)選んだのですが、最初からいいフィーリングがなかったです。1コーナーでリヤを失ってスリップダウンしました。残念ですが、次に向けて頑張ります」(MotoGP.comのインタビューより)

第15戦カタルーニャGPは、スペインのバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで、9月5日から7日にかけて行われます。