毎年、著名な、あるいは新進気鋭なフォトグラファーが数々の有名モデルを撮影した、美しく芸術性の高い写真で構成され大きな話題を集めるピレリカレンダー=The Cal™。
1964年の初代発売以来、50回目となる2024年版は、ガーナ生まれで現在もそのガーナに本拠地を置くビジュアルアーティストの「プリンス・ギャシ」が撮影を担当。
16歳のときからスマートフォンを使って写真を撮り始め、現在、28歳になるギャシはThe Cal™ を撮影した40人目の写真家で、歴代で最年少の写真家のひとりです。
特徴的なのは、超カラフルで絵画のような作品。自身も「私は写真家としてではなく、アーティストとして認められたいのです。私のイメージのほとんどは、写真ではなくアート作品であるため、絵画のように見えます」と語っていて、ここに掲載したカレンダーに採用された写真を見て分かるように、明るいブロックカラーとはっきりしたコントラストをイメージに採用し、しばしば鮮やかな赤、青、ピンクを黒と並べて配置してします。
これまでは、非常に芸術性の高いシックなトーンが多かったThe Cal™ の写真とは一味違っているのがお分かりだと思います。
今年のカレンダーの Web サイトも非常に凝ったものになっています。 https://pirellicalendar-pirelli-com.translate.goog/en-us/home?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp
写真、テキスト、ビデオが混在しており、初めてすべてのコンテンツが 68 カ国語で配信されます(もちろん日本語もチョイスできます)。爆発する時計のオープニング シーケンスを過ぎると、視聴者はカレンダー全体を写真ごとに確認した後、個別に探索し、インタラクティブな「ガイド」からプロジェクトについてさらに詳しく知る機会が与えられます。これは、ギャシ自身をフィーチャーした画像(月に 2 枚、計 24 枚)を正当に評価するように設計された純粋主義的なアプローチです。
カレンダーの背後にあるクリエイティブな才能が出版物に登場するのはこれが初めてではありませんが(ロックスターのブライアン・アダムスが写真を撮り、彼の2022年カレンダーに登場しました)、彼らが独自の専用の月を設けたのは初めてです。
毎年毎年、様々な趣向を凝らして我々の目を楽しませてくれるピレリカレンダー。2025年版はどんなフォトグラファー/アーティストが撮影するのか、モデルは誰が登場するのか、どんなコンセプトなのか……。今から楽しみです。