写真協力:パワービルダー、筑波サーキット

11月4、5日の両日に筑波サーキットで開催された「T.O.T. KAGURAZUKI STAGE」。

現役国際ライダーの渡辺一樹選手がパワービルダーからZ1000RRで参戦し、同じく国際ライダーで「鉄隼(テツブサ)」で参戦した加賀山就臣選手と最高峰クラスの「D.O.B.A.R. HERCULES(ドーバー・ハーキュリーズ)」で超ハイレベルな熱いバトルを繰り広げるなど、例年以上の盛り上がりを見せ、5日日曜日の観客数は過去最高の1万100人を記録しました。

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5日日曜日の観客数は、過去最高の1万100人。人、人、人で通路も歩きにくいほどだった。
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ゼッケン70の渡辺一樹選手とゼッケン23の加賀山就臣選手の超絶バトルが観客を魅了した。

そして、T.O.T.といえば昨年、このサイトでお伝えしたように(https://pmfansite.com/pirelli/article/2022/1211001900.html)ピレリタイヤ(一部兄弟ブランドのメッツラーも)が圧倒的なシェアを誇っているレースです。

表彰台もほぼ独占状態で、まさに「ピレリを履かないと勝てない」レースになっていると言っても過言ではない状況なのです。

下の表にあるように、昨年のKAGURAZUKI STAGEでのピレリ/メッツラーの占有率は67%でしたが、さらに高性能なDIABLO™ SUPER CORSA V4が発売された今年はシェアが71%(出場マシン245台中173台、メッツラー5台含む)まで伸張しました。

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昨年の67%から71%までシェアがアップ。各ラス別のピレリタイヤ装着車は以下の通り。STREET FIGHTER:17台中15台、ZERO2:16台中14台、ZERO4:30台中17台、MONSTER:61台中30台、D.O.B.A.R-1:10台中6台、ZERO3:11台中9台(メッツラー1台)、ZERO1:19台中16台(メッツラー2台)、MONSTER EVO:26台中23台(メッツラー1台)、FORMULA-ZERO:33台中26台、HERCULES/SUPER MONSTER EVO:22台中17台(メッツラー1台)、全体では245台中173台。

これは最新ハイグリップタイヤのV4がリリースされたことに加え、MONSTERクラスで18インチタイヤのファントム(PHANTOM™ Sportscomp)を使用する台数が、昨年の20台から30台に増えたことが一因でした。

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ヴィンテージな外観ながら現代的なパフォーマンスを発揮するファントム。今回のシェアアップは、ファントムユーザーが増えたことも一因だ。

T.O.T.出場ライダーから圧倒的な支持を受けていることに対して、ピレリジャパンの営業統括マネージャーの調さんは以下のように話しています。

「ここまでシェアがアップしたことは大変ありがたいことで、20年かけて各地のイベントレースなどに注力してきた結果だと思います。また、長年一緒に活動してきたパワービルダーの張替さんなどのサポートチームの尽力も大きいと思います。今回はまだV3を使用しているチームが多かったですが、来年以降はV4を使用するチームがさらに増え、シェアもアップすると思っています」

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最新のハイグリップタイヤであるDIABLO™ SUPER CORSA V4。来シーズンはこのタイヤの装着ライダーがもっと増えているはずだ。

来年春のSATSUKI STAGEでピレリタイヤのシェアはどこまでアップしているのか、いまから結果が楽しみです。



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