■写真:大谷耕一、ピレリジャパン

「テイスト・オブ・ツクバ」(以下T.O.T.)はピレリタイヤじゃないと勝てない。そう言われるほど、ピレリタイヤ、それもDIABLO™ SUPER CORSAの装着率と、装着ライダーの表彰台占拠率は圧倒的な高さです。

ちょうどいまは、DIABLO™ SUPER CORSAのV3とV4の切り替え期にあたり、ZERO-4/2クラスに対応する150と160サイズがV4にまだ設定されていないこともあり、全体のシェアは昨年秋のKAGURADUKI STAGEに対し+1%の71.6%とやや伸び悩んではいますが、180サイズ以上はシェアを拡大していて、大排気量のハイパワーマシンになればなるほどピレリタイヤの優位性が発揮されるようです。

クラス別の装着比率を見ると、

  • STREET FIGHTER:12台中11
  • ZERO-4:24台中13
  • ZERO-2:21台中16
  • MONSTER:52台中23
  • D.O.R.B.A.R-1/2:10台中6
  • ZERO-3:6台中6台(うち1台はメッツラー)
  • ZERO-1:19台中15台(うち2台はメッツラー)
  • MONSTER Evo:20台中19台(うち1台はメッツラー)
  • F-ZERO:30台中18台(うち1台はメッツラー)
  • HERCULES/SUPER MONSTER Evo:21台中17台(うち1台はメッツラー)

参加台数215台中154台がピレリタイヤを装着していました。

今回、最高峰クラスのHERCULES と混走のSUPER MONSTER Evo.クラスに参戦した元HRCワークスライダーの宇川徹さんも、「溝付きなら、DIABLO™ SUPER CORSA が魔法のタイヤだと聞いていて、その恩恵にあずかりたいと思って」とホンダ・CB1100RにDIABLO™ SUPER CORSA V4を履いて参戦。150馬力を超えるようなモンスターマシンが居並ぶなか、見事にクラス優勝、全体でも6位に入賞しました。

表彰台の宇川徹さん
2人のお子さんと一緒に表彰台で喜ぶ宇川さん。T.O.T.には前から出たいと思っていたそうだ。
宇川さんの車両CB1100R
念願のT.O.T.参戦だったが、マシントラブル続きで満足に走れなかったという。それでも、59秒台のタイムと、常に安定した美しい走りは鈴鹿8耐で日本人最多の5回の優勝を誇るライダーであることを見せつけるものだった。

そのHERCULESクラスでは、優勝した渡辺一樹選手(カワサキ・Z1000RR、POWER-BUILDER&PRESTO CORSA)をはじめ、入賞の6人中5人がDIABLO™ SUPER CORSA V4を装着していました。

渡辺一樹さんの走行写真
HERCULESクラスを制したのは、昨年秋の同クラスで鐵隼に乗る加賀山選手とデッドヒートを繰り広げながら、残念ながら2位に終わった渡辺一樹選手。現役国際ライダーならではの走りを見せて雪辱を果たした。

18インチはファントムが増加中!

DIABLO™ SUPER CORSA にだけ目が行きがちですが、18インチタイヤを使用するライダーが多いMONSTERクラスではファントム(PHANTOM™ Sportscomp)装着ライダーが増加中です。

ピレリを装着したKZ1000.jpg
50年近く前に生まれたカワサキ・KZ1000のフォルムにも、ファントムはベストマッチしている。
PHANTOMSPORTSCOMPmain.png
ヴィンテージな外観と、現代的なパフォーマンスで多くのT.O.T.ライダーに愛用されているPHANTOM™ Sportscomp。

2位に入った荒憲之選手(スズキ・GSX1100S、Webike YSS ARAモータース)は、「ファントムはとてもポジティブになれるタイヤで、レース後半になっても的確にインフォメーションを与えてくれます。ブレーキやスロットル操作にメリハリを付けて走れます」とのこと。

荒憲之選手の顔写真
ピレリのレーシングサービスを行っているパワービルダーの針替さんにお世話になっていますと荒さん。リヤタイヤが肉厚なので、車高の作り方が難しいとおっしゃいながら見事に2位に入った。

「昔っぽいパターンが好きで使っています。10周を超えるとさすがに滑り始めますが、滑り方も分かりやすく、しっかり止まって前に進んでくれます。いいタイヤだと思います」
そう語ってくれたのは、渡邉剛啓さん(スズキ・GSX1100S、Bull Docker TAGOS)。11番手からのスタートで、決勝はひとつポジションを上げて10位でフィニッシュしました。

渡邉剛啓さん
「暑くてバテちゃいました」と渡邉さん。ファントムは、外観も性能も気に入って使っているそうだ。

そして、T.O.T.の1週間前の5月4、5日にHSR九州で開催された「鉄馬フェスティバル with β TITANIUM」に参戦(アイアンモンスター18クラスで優勝)した後、8日水曜日にマシンを車に積み込んで筑波サーキットにやってきた福岡県の中野慎一さん(スズキ・GS1000、M.Sファクトリー&RIDE WIND・テクニカルWS)もファントムの愛用者です。

「ファントムは気にいってずっと使っています。グリップもライフも十分ですね。鉄馬もいいですけど、こっちにはこっちのよさがあるし、どのバイクのエンジンもカリカリでレベルが高いですね」

中野さんと末永さん
九州からはるばる遠征してきた中野さん(右)。左はメカニックの末永さん。福岡県でMICHIO.SUENAGA.FACTORYという旧車競技セットアップなどを行う会社を営んでいる。

中野さんは予選は3番手につけながら、決勝はミッションのトラブルでリタイヤに終わってしまいました。はるばるの遠征、お疲れさまでした。

ピレリのレーシングパラソルが登場!

そして、今回のT.O.T.でピレリのレーシングパラソルがデビューしました!

ピレリのレーシングパラソル
F-ZEROとHERCULES/SUPER MONSTER EVOLUTIONの2クラスのスターティンググリッドに並んだピレリユーザーに、出来立てほやほやのレーシングアンブレラを差して回りました。

スターティンググリッドで、ピレリタイヤ装着ライダーにパラソルを差して回りましたが、時間が足りずに行けなかったライダーの方もいたと思います。ご容赦ください。

次回T.O.T.でもピレリレディのトンちゃんが、このパラソルを持ってグリッドを走り回りますのでよろしくお願いしますね!