今年5月のT.O.T.直前の木曜日に、T.O.T.参戦チームのみなさんに練習走行やマシンセットアップに使用していただこうとピレリジャパンが企画した、筑波サーキットを貸切っての特別走行枠のご提供。

5月に引き続き、T.O.T.KAGURAZUKIステージの直前の11月2日木曜日にも開催しました。

事前の開催情報が行き届かなかったのか、第一回目は参加者もそれほど多くはありませんでしたが、今回は第二回目ということで非常に多くのライダー/チームが参加してくださいました。

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走行前にはピレリジャパンの児玉部長から、今日の走行会の趣旨は「安全に楽しく」であることをご説明。この後、筑波サーキットの担当者からフラッグの説明などが行われた。

今回も、前回同様、T.O.T.のクラス分けに準じて3つの走行枠を設定し、走行スピードや走行ラインが似ているマシンが一緒に走れるように設定。各クラス20分×3本の枠をご提供しました。

今回の参加者の内訳を見るとD.O.B.A.R STREET FIGHTERが1名、D.O.B.A.R ZERO-1クラスが2名、ZERO-3クラスが1名、ZERO-4クラスが1名、D.O.B.A.R-1が1名、MONSTER EVOが3名、SUPER MONSTER EVOが1名、F-ZEROが1名、そしてHERUCRESが11名。

T.O.T.最高峰クラスのHERUCRESクラス参戦者が圧倒的多数となり、決勝レースを前に大いに気合が入っているのが分かりました。

このT.O.T.ウイークの木曜日の筑波貸切は、来年の5月にも開催予定ですので、ピレリジャパンのSNSやウェブサイトをチェックして、決勝前の調整にぜひご使用いただければと思います。

午後からは新たな企画を採用したTRACK RIDE EXPERIENCE。 午前のT.O.T.参戦者用走行枠に引き続き、12時~16時まではサーキット走行を体験していただこうという走行枠を設定。先導ライダーも用意して、参加者それぞれの楽しみ方でサーキットを満喫していただきました。

この走行枠も前回に続き二回目ということで、かなり多くの方々にご参加いただいたと同時に、首都圏以外の遠方からの参加者にもお集まりいただきました。

なかでも、北海道札幌からお客さまのバイクをトラックに積んで、社長の砂田さん自らハンドルを握り、オール自走で筑波サーキットまでやってきたのがドゥ カティ札幌さん。走行に参加されたのは、ドゥカティ札幌のお客さま7名と、グループ店のドゥカティ群馬の1名の計8名でした。

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この日、筑波サーキットの走行に参加したドゥカティ札幌のお客さまたち。右奥から3番目が砂田社長。

「北海道にいたら十勝サーキットしか走れないのに対して、本州の人は筑波や袖ヶ浦、FISCOに鈴鹿などたくさんのサーキットが楽しめます。いまはLCCがあってエア代も安くなっていますから、バイクはお店で運んでお客さまは飛行機でこちらまで来て、走り終わったらまた飛行機で帰るなんていうことが可能です。ですから、札幌のお客さまには全国のサーキットを走って、バイクライフをより豊かなものにしようとお話しています。また、この時期になると北海道はもうバイクでは走れない気候なので、1年中バイクを楽しむためにもこういう機会を利用したいですね」

砂田さんはこうお話してくれましたが、お客さまのバイクライフをより充実したものにすることを最優先して実行する、こんなバイクショップのお客さまはとても幸せだなと思いました。

そしてもうひとつ、今回から本格的に取り入れたのは、20分の走行枠×3本をショップさんやディーラーさんの占有走行にご用意するというもの。気の知れたいつもの仲間と一緒に、リラックスした気分でサーキット走行を楽しんでいただこうという試みです。

それぞれの走行枠をどのように使用するかは、ショップ/ディーラーさん任せなので、安全にさえ気を遣っていただければ、あとはフリー。

この占有走行枠は、MVアグスタディーラーのVoltoさん、レーシングサービスを行うAUTO STUDIO SKILLさん、そしてBMW Motorradの北関東ディーラーさんが利用してくださいました。

なかでも、BMW Motorradディーラーさんは、基本的に初めてサーキットを走る人を対象に、普段のツーリングウエアのまま、追い抜きも禁止してサーキット初体験を楽しんでいただこうという趣旨で20名の参加者のみなさんが楽しんでご利用くださいました。

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BMWの北関東ディーラー主催で行われ、メーカーもしっかりサポート。写真左からMotorrad高崎の寺島さん、BMW Motorradの程田さん、群馬のモトパークの石川さん。
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普段のツーリングウエアでサーキットを走れるとあって、R-GSのお客様が多かった。みなさん「楽しかったー!」と大喜びだったそうだ。(写真提供:BMW Motorrad)

この占有走行枠も、来年春にもご用意させていただく予定ですので、ぜひぜひご利用いただければと思います。