今年最初のエンデューロGPは、ポルトガルの小さな村・ファフェで4月5日金曜日に伝統的なオープニングパレードで始まり、続いてスーパーテストが行われたあと、その週末に正式に幕を開けました。

ポルトガルGPは2日間にわたって50kmを超える非常にテクニカルで危険なコースでのレースが続き、メッツラーのライダーたちは、1日に3回、2日間で合計18回のタイムアタックで競いました。

硬くて時には泥だらけの地形での4.8㎞の高速コース、石が混じった硬い地面での6kmのエンデューロコース、そして最後にポルトガルのレース特有の古い岩や石が連なり、雨で滑りやすい路面で行われた危険かつ壮観な1.5kmのエクストリームコースでレースが行われました。

週末の終わりにはジョゼップ•ガルシア(レッドブル•KTMファクトリー•レーシング)が1位と2位を獲得して、EnduroGPクラスのリーダーとなりました。また、ディフェンディングチャンピオンのスティーブ•ホルコム(ホンダ•レッドモト•レーシング•エンデューロ•チーム)は、 3位と1位を獲得する良い成績を残し、メッツラーを装着したほかの2人のライダー、アンドレア•ヴェローナ(ガス•ガス•ファクトリー•レーシング)とベータ•ファクトリー•エンデューロ•チームの新人ネイサン•ワトソンも表彰台を獲得しました。

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2日間で1位と2位を獲得して、EnduroGPクラスのポイントリーダーとなったジョゼップ・ガルシア。

E1クラスでは、ジョゼップ•ガルシア(レッドブル•KTM•ファクトリー•レーシング)とスティーブ•ホルコム(ホンダ•レッドモト•レーシング•エンデューロ•チーム)が心臓が止まるような激しい戦いを繰り広げ、メッツラータイヤを使用したこの2人のライダーは2日間のイベントで優勝と2位を分け合いました。現在、E1クラスではスティーブ•ホルコムが首位に立っています。

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ジョゼップ・ガルシアと熾烈な戦いを繰り広げたスティーブ・ホロコムが、E1クラスのランキングトップに立った。

E2クラスでも、トップ争いは2人のメッツラーライダー、ネイサン•ワトソン(チーム•ベータ•ファクトリー•エンデューロ)とアンドレア•ヴェローナ(ガス•ガス•ファクトリー•レーシング)の間で行われ、両レース日で表彰台の一番上を分け合い、現在はネイサン•ワトソンがポイントリーダーとなっています。

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E2クラスは、ベータ・ファクトリーのネイサン・ワトソンがポイントリーダーになった。

ブラッド•フリーマン(チーム•ベータ•ファクトリー•エンデューロ)は、イタリアの国内選手権のレースで手を負傷し、体調が万全ではない状態でポルトガルGPのスタートを迎えましたが、初日のE3クラスで優勝して驚かせました。しかし、翌日にはフィジカルの問題によりリタイアしなければなりませんでした。

ジュニアクラスでは、ファンティック•レーシングのアクセル•セムとケビン•クリスティーノが素晴らしいレースを見せ、セムがジュニア1とジュニア2クラスを制覇。ジュニア1クラスではケビン•クリスティーノが初日に優勝し、マノロ•モレッティーニ(ホンダ•レッドモト•レーシング•エンデューロ•チーム)が2日間で2位と3位を獲得しました。

ユースクラスでは、メッツラーを装着したマヌエル•ベルゼロリが2日目に2位となり、レディースクラスではサポートライダーのレイチェル•グーティッシュが1位と2位を獲得してリード。日曜日にはフランチェスカ•ノセラ(ホンダ•レッドモト•レーシング•エンデューロ•チーム)が表彰台の3番目を獲得しました。

2024年シーズンの開幕戦の後、FIM EnduroGP世界選手権第2戦は、4月13~14日に同じポルトガルのバルパソスで開催されます。