ライフとウエット性能を維持しながら、スーパースポーツにも対応するハンドリング性能とグリップ力を誇ったROADTEC™ 01SE。その懐の深い性能で、スポーツツアラーに乗る人はもちろん、たまにサーキット走行をするライダーにも愛用されてきました。

そのROADTEC™ 01SEが、「DOUBLE UP YOUR RIDE」、日本語にすると「この1本で2つの楽しみを」というコンセプトの下、「スーパースポーツツーリングタイヤ」へと大きく生まれ変わってデビューしました。

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ツーリングライダーを中心に、厚い支持を受けてきたROADTEC™ 01SE。懐の深い性能はサーキットユースにも対応していた。

みなさんもよくご存じのように、最近のバイクはライディングモードが選択できたり、アクティブサスペンションの採用といったエレクトリックデバイスの進化により、1台で幅広い用途に対応できるようになっています。

そのバイクの多機能化により、1台のバイクが走るシーンやライディングスタイルも大きく広がっています。

スポーツツーリングモデルも、単にツーリングを楽しむだけではなく、気持ちのいいワインディングに出合えばスポーツライディングに没頭することもありますし、スーパースポーツモデルでロングツーリングを楽しむ人も増えています。

さらに、最近、大きくシェアを伸ばしているクロスオーバーやアドベンチャーモデルはそんな多用途性能の代表格で、スポーツライディングからジャリのラフロードまで分け入ることもあるほど、さまざまな道を楽しむことが可能です。

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ROADTEC™ 02のターゲットとなるセグメントは非常に幅広く、スポーツツーリングやネイキッドはもちろん、最近各メーカーからニューモデルが登場しているクロスオーバー/アドベンチャー、さらにはスーパースポーツまでとなる。

バイク自体がそこまで多用途化すると、タイヤも当然、より幅広い性能が求められます。

刻々と路面状況が変化するロングツーリングにも対応するフレキシブルな性能と、確実なウエット性能、さらにはロングライフ。また、エレクトリックデバイスの進化により、大きなアドベンチャーバイクでもワインディングでは思い切りスポーツライディングを楽しむ人も増えていますから、高いグリップ性能も求められます。

ROADTEC™ 01SEもそういう要求に対応できるタイヤでしたが、ROADTEC™ 02はそのフレキシブルな性能をさらに高次元で達成したのです。

開発・テストの場はマン島TTコース

ROADTEC™ 02の開発の舞台は、ちょうどいまTTレースが開催されているイギリス・マン島のマウンテンコース。

1周60.7㎞のコースに200以上のカーブがあり、さらに高低差は約400m。普段は一般のクルマやバイクが走る路面もサーキットのように整備されたものではなく、平均速度200㎞/h以上で駆け抜けるレーシングマシンがジャンプしてしまうような段差まであります。

そして、雨の多さでも知られています。

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昨年からマン島TTレースのオフィシャル・タイヤパートナーとなっているメッツラー。ROADTEC™ 02はマン島のマウンテンコースで鍛え上げられた。

タイヤにとっては非常にタフな環境のマン島TTコースでテストを重ね、鍛え上げられたROADTEC™ 02。

ルックスや、ドライでの高いグリップ力に魅かれて、ウエット性能やライフに目をつぶってスーパースポーツタイヤを履いていた方も多いと思います。とくに1~2世代前のスーパースポーツモデルが愛車の方は、その傾向が強いでしょう。

でも、もう出先での突然の雨や、ライフの短さに泣く必要はありません。 ROADTEC™ 02がアナタの望むすべての性能を与えてくれるのです。

次回は、ドライグリップを大幅に向上したコンパウンドについて解説します。6月14日金曜日に公開予定です。