メッツラータイヤをこよなく愛し、その素晴らしさを多くの人たちに伝えている方を紹介するメッツラー・ラバーズ。

今回は、元2りんかんグループの名物店長で、独立後の現在はメーカーやショップのイベント出店のサポート役やサーキット走行会のインストラクターを務め、メーカーとショップ、そしてユーザーの間を取り持ってそれぞれを上手につなげる役割を担っている。

2りんかん時代に店舗で扱う全タイヤメーカーのテストと性能評価を行っていた経験から、タイヤについての造詣も深い菅野さんは90年代からメッツラーを履き続けている。菅野さんが感じているメッツラータイヤのよさ、オススメのメッツラータイヤまで、語っていただいた。

国産メーカーとの違いに感動

大学生の頃からジムカーナやイベントレースなどのモータースポーツを楽しんでいた菅野さん。2りんかんの前身であるドライバースタンドに入社後もそれは変わらず、とくに1998年から始まった「もてぎ7時間耐久ロードレース」は第26回目となる今年まで皆勤を続けていて、自ら「ライフワーク」と言うほどです。

その第2回(125㏄以上ならどんなバイクでも参戦可能というレギュレーションでした)が開催される年、当時、メッツラーの輸入元だった岡田商事の方から「レンシュポルトを試してみませんか?」と言われました。

当時は、レースで使用できるハイグリップタイヤは国産メーカーのものしかない時代。履いた瞬間からそれまで使用していた国産タイヤとはまったく異なる、タイヤ自体の柔らかさとサイドウォールの硬さに驚き、さらに走ったときの安定感や、セッティングに頼らなくても安心してスロットルコントロールができる包容力の高さに感動したと言います。

また、前述の国産ハイグリップタイヤが2時間程度で交換が必要なほど摩耗してしまうところ、レンシュポルトはもて耐の7時間を2セットで走り切り、耐久性とコストパフォーマンスの高さにも感動。最後まで高いコントロール性が失われず、神経が磨り減ることなく走りに集中できたそうで、本人曰く、「素人に毛の生えたくらいの自分にとって、『最適解』のタイヤがでてきた!」と大興奮したそうです。

ちなみに、排気量無制限(マスターズクラス)で開催された最後の年である2011年のもて耐で菅野さんはCBR954RRを駆って見事に優勝を果たしています。

ホンダ・CBR954RRで挑んだレース
2011年、東日本大震災の影響で開催が11月にずれ込んだ「もて耐マスターズ」で菅野さんは初優勝!マシンはホンダ・CBR954RRで、このときのタイヤはレンシュポルトの後継のRACETEC™だった。

公道走行がメインならスポルテックがオススメ

レンシュポルトとの出合い以来、メッツラーを愛用している菅野さんですが、仕事柄付き合いのあるお客さまは圧倒的に公道メインの方が多く、SPORTEC™シリーズが登場してからはずっとSPORTEC™推しだそうです。

「M1から最新のM9RRまで自分でもずーっと使い続けていますが、路面状況、天候、気温、ワインディングから高速道路まで、どんな状況でも路面としっかりコンタクトが取れているという安心感を感じられます。とても懐の深いタイヤですね」

メッツラーM9RRの製品画像
菅野さんは、初代のM1から歴代のSPORTEC™をすべて使ってきていて、現在はSPORTEC™M9RRを装着したトライアンフ・デイトナ675(メインカットのバイク)でサーキット走行会の先導ライダーを行っている。

メッツラータイヤ全般に感じていることを、菅野さんは次のように語ってくださった。

「路面状況がドライからウエット、またはその逆というツーリングではよくある不安定な天候状況のときでも接地感が常に感じられ、安心感が高いタイヤだと思います。タイヤからの情報をたくさん感じて、それを基にブレーキやスロットルを積極的に操作してバイクを操りたいという人に最適なタイヤだと思います」

また、菅野さんがインストラクターを務めている、鈴木大五郎さんが主宰する「BKライディングスクール」で使用するバイクに装着されているROADTEC™01もオススメだ。

「とにかくラジアル、バイアスともにウエットに強く、安心感の高いタイヤ。雨でもツーリングを楽しみたいという方はコレですね」

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Metzler Lovers Vol.3で紹介した鈴木大五郎さんが主宰する「BKライディングスクールでは、ROADTEC™01のバイアスタイヤを使用している。温度依存度が低く、ロングライフなところが魅力だという。

菅野さんは、まだまだメッツラーを履いたことのない人が多いと感じているそうです。

「食わず嫌いは止めて、一度試してみて欲しいです。メッツラータイヤはさまざまな情報をライダーに伝えてくれますから、乗っているうちにいろいろな操作を試したくなり、バイクに乗るのが楽しくなるはずです」

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ピンクとイエローのバナーが目印のベスラブレーキパッドのイベントブース。菅野さんはこのブースのサポートを行っているので、見かけたらぜひ菅野さんにメッツラータイヤについて聞いてみてください。

さまざまなイベントに出展しているブレーキパッドのベスラブースには菅野さんがいることも多いので、パッドのことに加えて、メッツラータイヤについてもぜひお聞きしてくださいね。

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<プロフィール>
1971年生まれ、埼玉県出身。
クルマに乗ると必ず酔ってしまうため、自然にバイクに興味を持ったが、3ナイ運動のため免許を取って初めてのバイクを買ったのは高校卒業間近の頃で、大学でバイクサークルに入り本格的にバイクライフをスタート。ツーリングに加えて、ジムカーナやミニバイクレースを楽しんだのち、社内にバイクサークルがあるからという理由でドライバースタンド/2りんかんに入社。販促や商品の仕入れなどを担当し、いくつかの店舗で店長を務める。25年勤務したのちに2りんかんを退社して独立。頑張っているメーカーの商品をユーザーにうまく、広く伝えたいとメーカー・ショップとユーザーを繋げるお手伝いをするモトサポート菅野組を始める。現在、ウェブサイトを構築中のため、菅野組の活動状況はFacebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100009188111832 を参照。