メッツラータイヤをこよなく愛し、その素晴らしさを多くの人たちに伝えている方を紹介するメッツラー・ラバーズ。
今回は群馬県でカスタムからレースまで行うバイクショップを営んでいるブルドッカータゴスの田子さん。6年ぶりに参戦した5月のT.O.T.では、NinjaでZERO-1クラスに参戦してぶっちぎりの優勝を飾るなど、その技術力の高さは折り紙付きだ。ただ、仕事は趣味の延長戦と言う田子さんは、毎年北海道ツーリングを楽しむツーリングライダーでもある。
そんな田子さんとメッツラーの出会いから、いまご自分のバイクに履いているメッツラーのことなどを大いに語っていただいた。
タイヤづくりの思想から生まれる信頼感
ブルドッカータゴス代表の田子さんとメッツラーの付き合いはとても長い。それは、まだまだメッツラーが日本ではあまり認知されていない80年代の初めから。このころ、家業である美容師を目指していた田子さんは、バイクと出会って二輪業界に足を踏み入れ、カワサキ・GPz750Rを手に入れた。
「当時はフロント120/80-16のラインナップが他メーカーにはあまりなくて、LASERTEC™を履きました。峠道で限界まで攻め込んで、いま思うとタイヤが変形しすぎてブレイクするまで攻めに攻めて、ついには転んじゃうほど攻めまくりました。でも、このタイヤのよさはしっかり体感しました」
その頃、国産タイヤメーカーの工場の視察に行くことになり、そこで業界の事情通からタイヤについてのうんちくを聞くことになる。
「国産タイヤはゴムでグリップするのに対し、海外メーカーのタイヤはタイヤの溝でグリップするんだという話を聞きました。ここからタイヤに対する考え方が大きく変わりましたね」
安定性、安心感はゴムだけではなくて、タイヤの構造の上に成り立つものというメッツラーのタイヤつくりの思想を知った田子さんは、それからメッツラー一択だ。
カスタムショップで、レースにも本格的に取組んでいるショップのオーナーとしては珍しく、本人もツーリングにしょっちゅう出かける田子さん。当然、ドライの路面だけではなく、ウエットや砂利などのラフロードにも出会うことになる。というより、むしろ雨の日に走るのも大好きだ。
「レースやサーキットでの安定感はもちろんのこと、一般道のウエット路面や荒れた路面でのメッツラーの安心感は絶大。タイヤを信頼して走れます」
その後、登場したZ8インタラクト™でさらに田子さんはメッツラー推しになった。
「この頃から、タイヤを潰して曲がるっていう考え方が出てきた気がします。そういう走り方にZ8インタラクト™はまさにピッタリで、攻めていくのに従ってタイヤが潰れて面でグリップを作ってくれる感じがとても気に入りました」
そのあと登場したROADTEC™01も、サーキット走行からウエット走行まで常に安心して走れる点がとても気に入っているという。
レースはもちろんRACETEC™RR一択です
6年間ほどお休みをしていたレースだが、今年のテイスト・オブ・ツクバ(T.O.T.)にNinja(GPz750R)で久しぶりに参戦したと思ったら、見事ぶっちぎりで優勝を飾った。
「決勝の前に雨が降っていて、ドライのままいくかレインに替えるか迷いましたが、大丈夫、晴れる! と踏んでドライでいきました。そうしたらどんどん路面が乾いてきて、レインタイヤを履いているマシンを引き離して勝っちゃいました」
田子さんが自社のレーシングマシンに履かせているのはRACETEC™ RR。ドライでもハイグリップタイヤに引けを取らない高いグリップ性能が気に入っているからだ。また、新品の性能はもちろんのこと、距離がかさんで減ってきてもグリップ力が変わらなくて転倒のリスクが少ない点もRACETEC™ RRを選ぶ理由だそうだ。
「5年前にいまの場所に移転したのを契機に、レースもイベントもすべて止めていたんです。なんか、ドンドンいろんな物事とか、かかわる人が増えちゃって、そういうのが面倒になっちゃったんですね」
そんな中でも、「趣味」のツーリングは田子さんにとって欠かせないもの。毎年、夏休みは北海道に走りに行く。
Ninjaで行くのかと思いきや、マシンはハーレーダビッドソンのスポーツスター。といっても、外観は原形をとどめてはいるが、エンジンも足周りも徹底的に手が入ったタゴス・スペシャルだ。
「このスポーツスターで、スーパースポーツと近くにある峠道を走りに行って、後ろからつつくのが楽しいんですよ(笑)」
スポーツスターにはCRUISETEC™を履いている。
「ウチはスポーツスターのお客さまも多いんですが、CRUISETEC™をオススメしています。ずっと他社製のタイヤを履いていたお客さまには、初回割引といってちょっとお安めにご提供して試してもらうと、次はかならずCRUISETEC™をチョイスされますね。とにかく減らないし滑らないとおっしゃいます。実際、ボクはスポーツスターでサーキットも走りますが、全然大丈夫。タイヤを潰しながら曲がれますね」
田子さんによると、まだまだメッツラーの知名度はそれほど高くなく、とくに国産タイヤをずっと使ってきた方ほど外国製タイヤだけど大丈夫なんですかと言うのだという。
そんな方には、前述の「初回割引」を適用して、メッツラー信者を増やしてくださっている田子さん。
秋のT.O.T.も再びNinjaで参戦するブルドッカータゴスの活躍に期待しましょう!
<プロフィール>
1963年生まれ、群馬県出身。
家業の美容院を継ぐために専門学校に通っていたが、なぜか18歳のときに二輪業界に。ショップ勤務や全日本選手権に参戦するレーシングチームのメカニックとして働いたのちに、1997年にご自分のショップを立ち上げる。ブルドッカータゴスという店名は、公私ともに親しい漫画家の東本昌平さんの命名で、ブル=牡牛(ビッグバイクのたとえ)、ドッカー(船の修理などを行うドック)、タゴス(田子さんのお店)という3つの言葉を組合せた造語だ。ブルドッカータゴスの店舗やウェブサイトでは、東本さんのイラストやグッズを多数取り扱っている。ショップには、バイクの販売以外はなんでもやりますという田子さんを慕って、代名詞であるNinja(GPz750/900R)や田子さんの愛車でもあるスポーツスターに乗るお客さまが多数集まってくる。取材当日もショップ内には数々のNinjaが並び、まるで「忍者屋敷」のようだった。
<SHOP DATA>
●ブルドッカータゴス
群馬県伊勢崎市戸谷塚町42-1
電話:0270-75-4772 営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週月曜日・第1/第4火曜日、第3/第5日曜日
https://www.bd-tagos.net/