メッツラータイヤをこよなく愛し、その素晴らしさを多くの人たちに伝えている方を紹介するメッツラー・ラバーズ。
今回は、創業89年の老舗レザー用品店・KADOYAの3代目社長を務める深野将和さん。深野さんは、テイスト・オブ・ツクバ(以下T.O.T.) のD.O.B.A.R.ZERO-3クラスに7年前からRACETEC™ RRを装着したSUZUKI GSX-R750で参戦していて、昨年11月のKAGURADUKI STAGEで念願の優勝を飾った。
全国に直営店5店舗を構える人気メーカーの社長として全国を飛び回る忙しい毎日を送り、なかなか練習走行もできない中、見事に優勝できたのはRACETEC™ RRのおかげもあると言う深野さん。全幅の信頼を寄せるRACETEC™ RRについて、そしてメッツラーというタイヤブランドについて、深野さんが感じていることをお話しいただいた。
創業は1935年、当時も今も東京・浅草に本店を構え、現在は仙台、名古屋、大阪、福岡にも直営店を置き、レザー用品や革ジャン愛好家から絶大な支持を受けているKADOYAの3代目社長である深野さん。多忙な日々を送りながらも、毎日スクーターで通勤し、T.O.T.のほかにもミニバイクレースにも参戦するなど筋金入りのバイク好きです。
ミニバイクレースやもて耐といった小排気量のレース経験はありましたが、大排気量のバイクでのレースはT.O.T.が初めてで、2017年に初参戦したときからブルドッカータゴス代表の田子さんの勧めもあってRACETEC™ RRで参戦を続けています。
「それまで大きいバイクでのレース経験はなくて、250㏄バイクにサーキットに特化したハイグリップタイヤを履いたこともありましたが、コーナリングに不安を感じていました。その点RACETEC™ RRは最初に履いたときから不安を感じることはまったくなくて、旋回中に大きなアクションをしなくてもコーナーのクリッピングポイントにどんどん近づいてくれて、自分が思っている以上にきれいにコーナーをトレースしてくれたことをよく覚えています。それ以来、RACETEC™ RRイコール『絶対の安心感』です」
2017年から春と秋のT.O.T.にほぼ毎回(7年間で計9回)参加していますが、多忙な日々の中ではなかなか練習時間が取れず、レース直前になって久しぶりに走ることもしばしば。しかし、そんなときでもRACETEC™ RRは深野さんの頼もしい相棒でいてくれます。
「久しぶりの走行でもすぐに感覚を取り戻せて、違和感なく走ることができます。スロットルを大きく開けても横に飛び出すような挙動がなく、どんどん前に進んでくれて、タイヤに対する安心感が絶大なので、安全に走れて、さらにタイムや結果もついてきてくれるのです」
2020年11月のレースでは、前日の夜から雨が降り、予選当日の朝もハーフウエットでウエットパッチが点在するような路面状況で、ドライタイヤにするかレインタイヤにするか悩む状況でしたが、RACETEC™ RRを信じてドライを選択。コーナーの進入、コーナリング、そして立ち上がりのいずれもまったく怖い思いをすることなく走れ、コンディションが悪い中でも抜群の走行性能を発揮し、深野さんに人生初のポールポジションをプレゼントしてくれたそうです。
まさに、どんなコンディションにも対応してくれるメッツラーの真骨頂を味わわれたのですね。
レース以外では、街乗り用の89年型GSX-R1100にSPORTEC™ M9RRを使用したことがあり、そのときのRACETEC™ RRと同様にグイグイ曲がっていく感覚を覚えていて、また履いてみたいと思っているそうです。
SPORTEC™ M9RRでは街乗りに加えてサーキット走行もしたそうで、自分としてはいいペースで走ったのに走行後のタイヤの表面はサラッとしていて荒れも特に見られなかったため、不思議なタイヤだなぁ、きっと長持ちするんだろうなと思ったと言います。
メッツラーと革ジャンに共通項を感じている
深野さんにメッツラーブランドの印象を聞くと、優れた工業製品を輩出している歴史と革新性を併せ持つドイツ製品らしさを感じていると言います。RACETEC™ RRも、常にバージョンアップしながら長い間ラインナップされていて、そういう部分で革ジャンと共通点を感じているそうです。長い間変わらず、しかし確実に時代とお客さまの要求に応えてアップデートするところにも深野さんは魅かれているそうです。
「あと、バイクだってパーツだって、人と同じモノじゃイヤっていうところがありますよね。とはいえ、性能は絶対に必要。そういう部分の欲求も、メッツラーは十二分に満たしてくれるタイヤだと思っています」
T.O.T.でもメッツラーを履いているライダーは少ないため、深野さんはよくメッツラーはどうですか? と聞かれるそうです。そんなときは、ほかのタイヤとキャラクターが違っていて、自分が思っているよりインについていけるし安心感も高い面白いタイヤだよ、と説明しているそうです。
長い歴史に支えられる老舗革ジャンメーカー代表のそんな言葉は、これからはT.O.T.優勝ライダーという確かな実績を持つライダーの言葉として多くの人々に伝わっていくはず。メッツラーも、深野さんの今後のT.O.T.での活躍をお祈りしています。
<プロフィール>
1974年、東京・浅草出身。家業の関係から、幼いころからバイクに親しんできて、16歳で免許を取得。始めてのバイクは小学生のときに乗ったホンダのモトコンポ。その後、NS50やCBR250Rハリケーン、GSX400インパルスなどを乗り継ぎ、タイヤやマフラーなどのカスタムにも目覚める。またレースにも興味があり、本格的にミニバイクレースに挑戦するため、一時、実家を離れてレースに没頭していた時期もある。その後、結婚して子供ができたときに実家に戻り、バイクは少し「休憩」したが、知人から耐久レースに出ようと誘われ再びバイクの世界に。いまはKADOYA本店からバイクで5分くらいの場所に住んでいるが、毎日スクーターで通勤。「そんな短い距離でもバイクは面白いし、仕事のことなどもいろいろアイデアが浮かんでくるんです」とのこと。
<SHOP DATA>
●KADOYA本店
東京都台東区西浅草3-29-21
電話:03-3824-2000
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜日(夏季・年末年始休業あり)
本店のほか、仙台店、名古屋店、大阪店、福岡店がある。
https://ekadoya.com/