仕事に、そしてプライベートにバイクを乗り倒していることを自他ともに認め、そしてメッツラータイヤを愛用している業界著名ライダーに、メッツラータイヤについて熱く語っていただく「メッツラー・ラバーズ」。 第3回目にご登場いただくのは、欧州メーカーの海外試乗会に数多く参加するなどジャーナリストとして活躍するほか、BMW Motorradの公認インストラクターの資格を持ち、自らオン・オフのライディングスクールを主催してライダーのスキルアップにも注力している鈴木大五郎さんだ。

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最初のメッツラーはH-D・スポーツスター883レーサー用の専用タイヤ

大五郎さんとメッツラーの出合いは、いまから20年以上前に遡ります。

当時、アメリカの巨大ハーレーディーラーで、レースの世界でも名を馳せていたバーテルズレーシングからH-D・スポーツスター883のレースに出場していた大五郎さんは、メッツラーがバーテルズのために特別に製作したレースコンパウンドのバイアスタイヤを使用していました。

最初は他メーカーのタイヤを使っていたのですが、メッツラーのほうが圧倒的に性能がよくて、耐久性も上々。重いスポーツスター883にとてもマッチしていたと言います。

その数年後、大五郎さんはブレーキパッドメーカーのベスラチームからAMAのスーパースポーツ750レースに参戦することになりました。このとき、ベスラチームはメッツラーのサポートを受けていたため、スズキ・GSX-R750にレンスポルトを履いてレースに出場しました。

大五郎さん曰く、「レンスポルトは名作だったと思います」とのことで、ハンドリングが非常に素直で、コントロール性も高く、ギャップの吸収性もいいレンスポルトのおかげもあり、この年のリザルトは、大五郎さんのレース人生で最良のものだったそうです。

以来、日本に戻ってレースに出場する際も、大五郎さんはメッツラータイヤが使えるレースでは、必ずメッツラーを選ぶようになりました。当時はまだメッツラーはレースの世界ではそれほど一般的ではなかったそうですが、大五郎さんはそれまでの経験からメッツラーに高い信頼感を抱いていたのです。

そして2004年、レーシングサプライというチームからGSX-R600で全日本ロードレース選手権に参戦することになったとき、とにかくチャターがひどくて予選落ちするほどマシンセッティングが決まらなかったのですが、スポーツランドSUGOで開催されるレースの直前に、アサカワスピードの浅川さんからもらったかなり消耗しているメッツラーのレーステックを履いたところいきなり2秒もタイムアップ。まさにメッツラーの本領発揮というエピソードですが、大五郎さんの記憶では、この頃からレースでもメッツラータイヤが注目され始めたということです。

その後、BMW Motorradの公認インストラクターの資格を取得して、BMWのR-GS系に乗ってオフロードのイベントに参加することが増えた大五郎さんですが、やはりタイヤは常にメッツラーをチョイス。現在、スクールなどでも使用するR1250GSにはKAROO3が装着されています。

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KAROO3は、どこかが突出して飛びぬけているわけではないけれどカバーする範囲がとても広く、オフロードではもちろん、オンロード、そして高速走行でも非常に高いバランスを発揮してくれると言います。

メッツラーとBMWは同じドイツのメーカーということもあり、どちらも狙うところは同じで、突出したところはないけれど、どんなシチュエーションでも安心感がしっかり担保され、ライダーを楽しませてくれると大五郎さんは感じています。派手さはないけど、いつもライダーの足元をしっかり支えてくれているというイメージだそうです。

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METZELER - KAROO™ 3

タイヤが頑張りすぎないバイアスタイヤのROADTEC 01をスクールで使用している

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2000年代の半ばになったころ、大五郎さんはどんどんバイク自体は高性能になっていくのに、車両メーカーはライディングスクールなどの開催に消極的すぎるように感じ始めていました。

そして、ビジネスとしてうまくいくかどうかは分からないけれど、自分でスクールを主催してみよう、そのうちメーカーも協力してくれるかもしれない。そう思って2006年に始めたのが現在まで続いている「BKライディングスクール」です。

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静岡県の富士宮白糸スピードランドで開催しているこのスクールは、公道や自分のバイクでは体験しにくい「スポーツ走行の基礎」や「一歩踏み込んだテクニック」の習得を目的としたもので、参加者が乗る車両はすべて250㏄のレンタルバイク(VT250系)。フルに使いきれる250㏄車でマシンコントロールを軸としたライディングスキルの向上を目指すプログラムになっています。

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そして、このレンタル車両に使用されているのが、メッツラーのロードテック01のバイアスタイヤ。より高性能なラジアルではなく、あえてバイアスを選択しているのです。

これにはもちろん理由があって、スクールでのレッスンの際はタイヤのグリップに依存しない乗り方を教えていて、ロードテック01はタイヤが頑張りすぎずに、ライダーがラフな操作をしたらバイクが滑り出すことがあるのですが、その際も急激に滑るのではなく、あくまでも挙動は穏やかで分かりやすいそうです。

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また、温度依存度も低く、ロングライフでまさにスクール向き。そのうえで、グリップもハンドリングもよく、バイアスながらラジアルのようなフィーリングで走れるところがいいと大五郎さん。

スクールの生徒たちも、いいタイヤですねと高い評価をしているそうです。

大五郎さんは、近年、メーカーはラジアルにとくに力を入れていて、バイアスはちょっと放っとかれていた感があったけれど、250㏄クラスのモデルが世界的に売れているいま、バイアスのロードテック01にもっと注目して欲しいとのこと。

H-Dからスーパースポーツ、そしてアドベンチャーと、さまざまなセグメントのバイクにメッツラーを履き続けてきた大五郎さんだからこその提言と言えるでしょう。

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<鈴木大五郎さんプロフィール>

1974年、宮城県に生まれ、小学生の時に母親の実家があった神奈川県横浜市に引っ越し。バイクは16歳から乗り始め、ヤマハ・RZ250でスピードに取りつかれ、レースをやりたいと思うようになり、20歳のときに単身渡米してダートトラックレースを始める。H-D・スポーツスター883のワンメイクレース、AMAのスーパーバイクレースなどを経験したのち、日本でも全日本ロードレースや鈴鹿8時間耐久レースに出場。そのかたわら、ジャーナリストとしての活動やライディングスクールのインストラクターもこなし、2006年からはBKライディングスクールとBKスライディングスクール(オフロードスクールで2008年から・成田モトクロスパークで開催)を主宰。BMWの公認インストラクターとして、GSトロフィーなどのオフイベントにも参加するなど、オン・オフの二刀流で活躍中だ。


BKライディングスクール:http://www.mu-ad.co.jp/bkrs-info.html



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METZELER - ROADTEC™ 01