2025年シーズン、ピレリはモトクロス・レーシングチーム「マウンテンライダーズ」とともに全日本モトクロスに本格的に参戦を開始します。

30年におよぶWSBKへのタイヤ供給、さらに2年前からMoto2&Moto3へのタイヤ供給をスタートさせるなど、日本においてはロードレースイメージが強いピレリですが、世界ではMXGPで82回のチャンピオンに輝くなど、オフロードレースでも確固たる地位を築いています。

そして今年、完全新設計となったSCORPION™ MX32™ MID SOFT(S32 通称エスサンニー)の投入とともに、長い伝統と高い実績を誇るレーシングチーム「マウンテンライダーズ」とパートナー契約を結び、「Yogibo Pirelli Mountain Riders」として日本でのモトクロスレース活動を本格的にスタートします。
ピレリとパートナーシップを結んだマウンテンライダーズは、1963年に結成された老舗レーシングチームで、吉村太一、上野広一など多くのチャンピオンライダーを輩出。
2021年からは、マシンをカワサキ・KXシリーズに変更。今シーズンは、IA1クラスに内田篤基選手、IA2クラスに松木悠、今岡俊太の両選手、IBクラスに島袋樹巳選手を起用。さらにレディースクラスに松木妙子選手、65㏄クラスに阿部哲昇選手、NA125㏄クラスに阿部一斗選手が挑戦するなど、幅広いレース活動を予定しています。
「Yogibo Pirelli Mountain Riders」の小橋監督は「『挑戦は終わらない』というMountain Ridersの理念にピレリ社に共感をいただき、活動を支援いただくことで、モータースポーツの発展に貢献していきます。チームは全日本モトクロス選手権に途切れることなく参戦している最古のチームであり、今後も世界に通用する強いライダーの育成を目指します」と語っています。
そして、新投入されるSCORPION™ MX32™ MID SOFT(S32)は世界MXGPの常勝チャンピオンタイヤの最新モデルで、トレッドや内部構造まですべてが完全新設計されてさらなる高い戦闘力を身に着けています。 SCORPION™ MX32 MID SOFT(S32)と「Yogibo Pirelli Mountain Riders」の組合せが今年のモトクロスシーンに大旋風を起こすことは確実です。
ピレリジャパンは「Mountain Ridersとの契約は非常に意義深く、MXGPで培った技術を日本のモトクロスシーンに提供できることを誇りに思います。新製品タイヤが国内ライダーの可能性を広げ、競技の発展につながることを願っています」と、国内モトクロスレースへの本格参戦への抱負を表明しました。
82回の世界タイトルを獲得したピレリのMXタイヤ
昨年までは、国内では一部のライダーが使用するだけにとどまっていた従来のSCORPION™ MX32™ MID SOFTですが、世界のモトクロスシーンを席巻していたのは紛れもない事実です。
昨シーズンには、FIMモトクロス世界選手権シリーズの最終戦で、ホルヘ・ブラド(レッドブル・ガスガス・ファクトリーレーシング)がSCORPION™ MX32™ MID SOFTを装着したGASGAS・MC450Fで勝利を飾り、ピレリに82回目の世界タイトルを与えました。

ここ日本でも、レディースクラスに参戦中の川上真花選手が、SCORPION™ MX32™ MID SOFTの高いグリップ性能と耐久性というアドバンテージを生かし、ランキング3位を獲得。今シーズンもピレリは、SCORPION™ MX32™ MID SOFT(S32 )で川上真花選手をサポートして、待望のチャンピオン獲得を全面的にバックアップしていきます。

ちなみに、SCORPION™ MX32™ MID SOFT(S32)は一部のプロフェッショナル向けの特別なタイヤではありません。ピレリのポリシーである「We sell what we race, we race what we sell」(販売するタイヤでレースをし、レースをするタイヤを販売する)に基づき、プロライダーからアマチュアライダーまでが全国のピレリタイヤ正規販売店で購入することが可能です。
数々のロードレースに加え、今シーズンは「Yogibo Pirelli Mountain Riders」のモトクロスシーンでの活躍からも目が離せません。

▶マウンテンライダーズHPはこちら:https://www.mountainriders.jp/