2026年2月15日、大阪府・プラザ阪下でJNCC開幕戦が開催されました。ハイスピードなモトクロスセクションと、緻密なライン取りが要求されるガレセクション「阪下ダイナー」や人工セクションが複雑に絡み合う、国内屈指のコース。今大会では、メッツラー/ピレリのコンビネーションを選択した馬場大貴、馬場亮太の兄弟が、その卓越したスピードとマシンの制御能力を存分に発揮しました。
JEC王者・馬場亮太選手、阪下の深いギャップに対してもメッツラー・ムースの減衰特性を活かし総合6位

レース序盤は腕上がりに苦しみ、一時は順位を落とす場面もありましたが、1時間を経過したあたりから本来の身体の動きを取り戻し、荒れたハイスピードセクションでも安定したラップタイムを刻み続けました。特にプラザ阪下特有の連続するブレーキングギャップや、低速のガレ場において、メッツラー・ムースが持つ特有の減衰感を第二のサスペンションとして機能させ、反発を最小限に抑えながらアクセルを開けていける高い安定性を維持。結果として、3時間の長丁場を悠然と走りきり、総合6位に入賞しました。
「前後にメッツラーのムースをセットして挑みました。乗り出しの体感としては、空気圧換算で0.7から0.8kg/cm²程度の感触ですが、単に柔らかいだけでなく、サスペンションが動く前にタイヤが一度『むにっ』と潰れてから衝撃を吸収してくれるような、非常に優れた減衰感があります。
今回の阪下はストップ&ゴーが多く、特にコーナー出口のギャップが深くなっていましたが、ムースの吸収性が良いため、タイヤが地面に接地し続けてくれる感覚がありました。跳ね返されにくいので、加速側でリヤがパコンと弾かれて駆動が抜けるストレスもなく、リズムを崩さずに走り続けられました。2時間半を走り終えても筋肉痛が全くなかったのは、このタイヤとムースのパッケージによる疲労軽減が大きかったと感じています。」

使用タイヤ
- フロント:PIRELLI MX32(Soft)
- リヤ:PIRELLI SCORPION™ MX SOFT
「阪下のサンド路面とハイスピードな設定を考慮し、縦の食いつきが絶対的なピレリのSCORPION™ MX SOFTを選択しました。以前感じたキャンバーでの横滑りも今回は一切気にならず、どんな路面でもアクセルを開ければ確実に前に進んでくれる信頼感がありました。メッツラーのムースと組み合わせることで、低速のガレ場から高速セクションまで、全域でタイヤの働きを邪魔せず、理想的なトラクションを得ることができました。」
馬場大貴選手、メッツラーの剛性を武器に序盤総合2位へ浮上。不運の転倒に泣くもマシンの制御性を高く評価

スタート直後からメッツラー製タイヤの安定性を活かし、1周目3位、3周目には総合2位に浮上するなど、トップ争いの主導権を握る快走を見せました。サイドウォールの剛性が高いタイヤの特性を活かし、荒れた路面に斜めに進入しても逃げが少なく、岩や根っこに対しても反発に弾かれない精密なライン取りを継続したとのこと。しかし、1時間を経過したハイスピードセクションにおいて、周回遅れを回避した際に深いギャップで激しく転倒し、無念のリタイアとなりましたが、その瞬間までの走りはタイヤチョイスの正当性を証明するものでした。
「フロントにはメッツラーの6 Days Extreme、リアにはピレリのPIRELLI SCORPION™ MX SOFT タイヤを選択しました。フロントのメッツラーは、サイドウォールがしっかりしているため、ガレ場や根っこのセクションで斜めから入力が入っても、変な逃げや弾かれる特性がなく、狙ったラインをトレースし続けられるのが最大の強みです。
ムースはメッツラーのミディアムを使用しましたが、もっちりとした質感でタイヤ本来の動きを妨げず、非常に長持ちするのも魅力です。転倒した13番ポスト付近は非常に速度域が高いセクションで、周回遅れをパスしようとラインを切り替えた瞬間にギャップに足を取られてしまいました。激しい転倒でしたが、それまでのマシンの仕上がりとタイヤの接地感は完璧で、次戦の徳島では間違いなく表彰台を狙えるという確信を得ることができました。」

使用タイヤ
- フロント:METZELER MCE 6 Days Extreme
- リヤ:PIRELLI SCORPION™ MX SOFT
「事前の雨による路面状況から、ベストコンディションならこれしかないと決めていたセットアップです。フロントの接地感が極めてはっきりしており、深いわだちや下りのブレーキングでも不安感なく攻め込むことが可能でした。リアのSCORPION™ MX SOFTも、最新のコンパウンドは非常に柔らかく、ハード路面からサンドまで、空転させてもコントロールできる範囲で穏やかにグリップを回復してくれるため、非常に扱いやすいパッケージでした。」





