仕事に、そしてプライベートにバイクを乗り倒していることを自他ともに認め、そしてメッツラータイヤを愛用している業界著名ライダーに、メッツラータイヤについて熱く語っていただく「メッツラー・ラバーズ」。
第4回目は、全日本選手権ロードレースや鈴鹿8時間耐久レースで活躍した国際ライダーで、BMW Motorradの公認インストラクターの資格を持ち、ライディングスクールや走行会などでインストラクターを務める傍ら、自らの会社でバイク関係のイベントの企画・運営を精力的に行っている齋藤栄治さんだ。

齋藤栄治さんのサーキット走行

メッツラータイヤのテスト部門ボスとのジャパンツアーが深い付き合いのきっかけになった

1969年生まれの齋藤さんは、ご多分に漏れず16歳からバイクに乗り始め、90年代からレースにも出場し始めました。

しかし、当時はまだバイクも国産、タイヤも国産が主流の時代で、海外ブランドのこと、そしてメッツラータイヤのことも齋藤さんは知らなかったそうです。

レースを引退し、齋藤さんはご自分が経営する会社・ユニゾンテックでイベントの企画や運営をするようになりました。そして2005年、BMW Motorrad Japanから翌年から開催するライダートレーニングのためにBMWの公認インストラクターの資格を取得するように依頼されたのです。

ドイツに行って資格取得のためのトレーニングを受けた際、オフロードトレーニングで使用されているR1200GSが履いていたタイヤがメッツラーのカルー。これが齋藤さんとメッツラータイヤの長く、深い付き合いの始まりとなりました。

齋藤栄治さんのオフロード走行

とはいえ、そのときのカルーの印象は特にインパクトのあるものではなかったそうです。

メッツラーを深く知ることになったきっかけは、2013年、メッツラーのカルー3とツアランス・ネクストが日本で発表になり、そのタイミングで来日したメッツラーのテスト部門の責任者であるサルボ・ペニージさん(下写真中央)を新潟県の津南で開催されたBMWのGSトロフィー会場まで齋藤さんがアテンドしたことでした。

齋藤さんとサルボが肩を組んで記念写真
テストに使用したR1200GS
昼食をとるサルボ

この2種類の新しいタイヤを履いたR1200GSで津南までサルボさんとツーリングし、その道中やGSトロフィーのステージイベントでタイヤについて、そしてメッツラーについて齋藤さんは深く知ることになるのです。

テストイベント「METZELER HERO’S」へ参加し、8種類のメッツラータイヤを徹底テスト

このツーリングの3カ月後、齋藤さんはサルボさんからメッツラータイヤのテスト部隊の本拠地であるイタリア・シチリア島でのテストイベント「METZLER HERO’S」に招待されました。

テストイベント時の集合写真
イベント時に配布されたの概要資料

3日間のストリート&サーキットテストで、「6 Days Extreme」(エンデューロ用)、「KAROO3」(オフロード用)、「ME888」(クルーザー用)、「SPORTEC M5 INTERACT」(ハイグリップスポーツ用)、「ROADTEC Z8 INTERACT」(スポーツツーリング用)、「RACETEC INTERACT K3」(スーパースポーツ用)、「TOURANCE NEXT」(オン/オフ用)、「FEELFREE WINTEC」(スクーター用)という8種類のメッツラータイヤに試乗するという非常に貴重な体験をした齋藤さん。

カテゴリーも使われ方・使用シチュエーションもそれぞれ異なる8種類のタイヤをテストした齋藤さんが感じたすべてのタイヤに通じる共通点は、車両の特性をタイヤのキャラクターで変えてしまうことがない、とにかくニュートラルでクセがないこと。そして、高いトータルバランスによって、ライダーを緊張させないということでした。

その時に特に印象に残ったのがスポルテックM5で、タルガフローリオというとてもツイスティでバンピーな公道サーキットでテストした際、道もよく知らない斎藤さんにメッツラーのテスト部隊のスタッフが言った言葉は「さあ、走ってください!」のみ。

スポルテックM5を履いてのテスト走行

ドキドキしながら走り出した齋藤さんでしたが、スポルテックM5の非常に安定していて安心感の高い走りに驚きながら、すぐに結構なハイペースで走ることができたのだそうです。

また、すべてのタイヤが温度依存度が低く、ウエット性能が高いこと。そしてライフの長さも印象的だったとのこと。とくに、初めて走る道ばかりで、気温も低めだったのに走り始めから恐怖心を抱くことなく走ることができたと言います。(これは現在のモデルにも続くINTERACTテクノロジーの特徴)

それ以来、齋藤さんはイベントやサーキット走行会でインストラクター用に用意されているバイクのなかでも、常にメッツラータイヤを履いているバイクを選ぶようになったのだそうです。

スポルテックM5テストに使用されたバイク達

イベント会場までの道でも安心感の高いメッツラータイヤがいい

BMW GSでイベントへ向かう齋藤さん

齋藤さんは昨年から、長野県の志賀高原で開催する「G/S DAY‘S」という首都圏と中部地区のBMW Motorradディーラが主催するイベント(メッツラーも協賛)の企画・運営にもかかわっています。

BMWイベントGSデイズの集合写真

G/Sというイベントの名称どおり、G(ゲレンデ=オフロード)とS(シュトラ-セ=オンロード)の両方がイベントステージ。高原のオフロードを走るだけならオフに特化した他銘柄のタイヤでもいいのですが、舗装路も走るコマ図のツーリングも含まれるため、参加するお客さんの多くも、そして事前にコース設定する齋藤さんもメッツラータイヤを履いているのだそうです。

あらゆる場面で発揮される総合力の高さ、リスクが低く、普段の使い勝手がいいメッツラーならではのメリットが存分に発揮されるイベントなのだそうです。

そして齋藤さんは、メッツラータイヤはすべての一般ライダーにオススメできると言います。

タウンユースからツーリングまで、日常的にバイクを使用しているライダーにとって、温度依存度が低く走り始めから確実にグリップしてくれて、突然の雨にもしっかり対応してくれ、さらにライフも長いので安心して使用できる。また、車種によっていろいろな選択肢が用意されているので、好みで選べばいいのではとのこと。

メッツラータイヤに共通している、齋藤さんも絶賛するトータル性能の高さがアナタのバイクライフをしっかりサポートしてくれるはずです。


齋藤栄治さん

<齋藤さんプロフィール>
1969年生まれ。神奈川県出身。地方選手権やエリア選手権を経て、全日本や鈴鹿8耐などに参戦してきた国際ライダー。鈴鹿8耐では06年にK1200R、もて耐では08年にHP2 SPORTといずれもBMWで走りクラス優勝を達成。 2005年にBMW Motorradの公認インストラクターの資格を取得し、オン・オフ問わずインストラクター業務に長年にわたって携わる。 現在はインストラクター業務の他、BMW Motorradのサーキット走行会やGS系のオフロード走行会、トレーニングなどの企画・運営及びメーカー系のプロモーションイベントや映像制作などの業務を主に行っている。


取材協力・BMW GROUP Tokyo Bay Motorrad Showroom