「世界最大の草レースを目指す」というテーマを掲げて、1998年にスタートした「もてぎ7時間耐久ロードレース」、通称「もて耐」。
スタート当初は、125㏄以上であればなんでも参加OKというオープンクラス制を採用していましたが、小排気量車とそれこそ1000㏄を超える大排気量車のラップタイム差があまりに大きく、その差を埋めるためのさまざまなレギュレーション変更が行われてきましたが、2008年に現在のレギュレーションへと大変更。
排気量が115㏄以上250㏄以下の4ストローク・2気筒以下の車両で参加できるオープンクラスと、国内メーカーが発売している250㏄クラスの車両(BMW・G310Rもこのクラスに含まれる)で参加できる「NEO STANDARD」の2クラスで開催されることになり、マシンの差による優劣を最大限少なくするようにクラス/車両ごとに給油時のピット滞在時間(最小が2分間で、最大が4分間)を設けたりして、全参加チームがイコールコンディションで戦えるように工夫されています。
参加チームは3名から5名のライダーで構成され、免許を取って数カ月というビギナーライダーから80代の超々ベテランライダー、さらに今回は元世界GPチャンピオンの原田哲也さんも参加するなど、超有名ライダーや国際ライダーまでが参加しています。
それゆえ、誰もが楽しめ、誰もが主役になれる可能性のある「草レース」として、非常に高い人気を誇っているのです。
今年は、7時間耐久レースに65台、7時間に進出できなかったチームが出場する3時間耐久レースに34台が出場しましたが、注目は7時間と3時間を合わせた全99台中70台がピレリタイヤ、それもほとんどがDIABLO™ SUPER CORSA V3を装着していたこと。
その驚くほど高い装着率は下の表を見ていただければ一目瞭然で、草レースとはいえ勝つため、いやそれだけではなく、安全に長丁場の耐久レースを走りきるために多くのチームがDIABLO™ SUPER CORSA V3をチョイスしてくださったのです。
この皆さんのご愛顧に感謝して、ピレリジャパンは7時間耐久に出場した装着チームすべてにインタビューをして、DIABLO™ SUPER CORSA V3についてのコメントをいただこうという(恐ろしく無謀な)企画を敢行!
7月30日の9:30にレースがスタートした30分後の10時過ぎから、3人組のピレリチームがもうひとつの耐久レースを開始いたしました。
なにぶんレース中ということで、お話を聞くタイミングがなかなか取れなかったり、早々にリタイアするチームがあったりなどの理由で、7耐参戦65チーム中、インタビューと記念撮影ができたのは30チームにとどまりましたが、ご愛用への感謝の気持ちを込めて全チームをこのサイトの記事で数回に分けてご紹介していこうと思います。
第一回の今回は、ポールポジションからスタートして見事に優勝を飾った「Vesrah Racing TEC2 & YSS」にご登場いただきます。
どんなライダーが乗っても安心して走れるタイヤですね!
ゼッケン1 Vesrah Racing TEC2 & YSS (CBR250RR)
総合優勝・最多周回数168周・Brave/WTクラス最多周回数賞・ポールポジション賞・ピレリチャンピオンキャップ賞
まず、他を圧倒する速さを見せつけた第4ライダーの荻原羚大さんに聞いてみました。
「グリップがすごく良くて、思い切りブレーキングしてもとても安心でした。それと、新品の状態から摩耗して減ってきてもフィーリングが変わらない点も安心感が高くて、1時間半くらい連続で走っても、前半と後半での変化が少なかったです。コーナーの進入でタイヤが滑ってもとてもコントローラブルで、不満はありませんね。来年から、アジア・タレントカップに挑戦するのですが、タイヤは同じピレリなのでとても安心です」
荻原さんの走った後のリヤタイヤ表面中央部には、ご覧のように縦にシワのような溝が刻まれていた。立ち上がりでスロットルを全開にしても、安定した走りを実現するところが、ピレリタイヤらしさの表れと言えるでしょう。
続いて、ベスラ社員でチーム監督の福田さんにも聞いてみました。
「もて耐はチーム内でもさまざまなスキルのライダーが同じマシンに乗りますけど、ピレリタイヤはどんなライダーが乗っても安心して走ることができますね。本当は1回だけタイヤ交換をする予定でしたが、念のために2回交換しました。DIABLO™ SUPER CORSA はとても信頼していますが、来年は新しいDIABLO™ SUPER CORSA V4で参戦できるでしょうからとても楽しみです」
盤石の戦いを見せたVesrah Racing TEC2 & YSS、優勝おめでとうございました!