2026年10月12日から17日にかけて、ポルトガルで開催された第100回「6DAYS® FIM Enduro of Nations」。アンドレア・ヴェローナが個人総合で初優勝を飾り、イタリア代表もワールドトロフィーとジュニアワールドトロフィーの両部門で連覇を達成しました。

ヴェローナと最後まで優勝を争ったのは、大会個人総合5連覇中のジョセップ・ガルシアです。ともにMETZELER MCE 6 DAYS EXTREMEを装着する二人の争いは、最終日のクロステストまで続きました。

第100回6DAYSのワールドトロフィーポディウム

約10秒差で迎えた最終日、ガルシアとの接戦を制す

6DAYSは、各国の代表選手が6日間にわたって競う国別対抗のエンデューロ大会です。第100回の舞台となったポルトガル南西部のアレンテージョ地方では、グランドラを拠点に総走行距離1,500kmのコースが設定され、選手たちはコルク樫の森や丘陵地帯、砂地の区間を巡りました。大会中は乾いた路面から舞い上がる粉塵も問題となり、テストの中止やコース短縮が行われています。

普段はRed Bull KTM Factory Racingのチームメイトとして世界選手権を戦うヴェローナとガルシアも、今回はイタリアとスペインの代表。個人総合の順位を争うと同時に、それぞれの走りが母国の成績にも関わる一戦でした。

初日に約30秒のリードを築いたヴェローナに対し、第2日から第4日はガルシアが3日連続で日別トップを記録して追い上げます。第5日はザック・ピションが日別優勝を挙げ、ガルシアが2位、ヴェローナが4位。ヴェローナは総合首位を守ったものの、二人の差は約10秒まで縮まりました。

決着は、大西洋に面したシネスの砂浜で行われるファイナルクロステストへ。好スタートを切ったヴェローナが2番手を保ってフィニッシュしたのに対し、ガルシアは8位にとどまり、総合差は最終的に41秒56へ広がりました。初日に得たリードを6日間守り抜いたヴェローナが、ガルシアの6連覇を阻んで個人総合初優勝を決めています。

9度の世界王者が手にした、初めての6DAYS個人総合優勝

ヴェローナは2026年の世界選手権でEnduro2クラスを3連覇し、世界タイトルの獲得数を通算9回に伸ばしています。ただ、排気量別のクラスを横断して争うEnduroGPの年間総合ランキングでは、ガルシアに次ぐ2位でした。そのライバルと再び優勝を争った今大会ではヴェローナが上回り、個人総合とEnduro2クラスを制しました。

自身の初優勝は、イタリア代表の勝利にもつながりました。レース後には「初めて個人総合で優勝し、イタリア代表としてワールドトロフィーも制することができて、最高です」と喜びを語っています。

イタリア代表がワールドトロフィーとジュニアを連覇

ワールドトロフィーのイタリア代表は、ヴェローナ、モルガン・レジアルド、サムエレ・ベルナルディーニ、マッテオ・カヴァッロの4人。第5日までに築いたリードを最終日のクロステストでも守り、フランスを抑えて前年の母国開催に続く優勝を飾りました。

第100回6DAYSのワールドトロフィーで優勝したイタリア代表
ワールドトロフィーで連覇を達成したイタリア代表。

ジュニアワールドトロフィーでも、アルベルト・エルガリ、マヌエル・ヴェルゼロリ、ケビン・クリスティーノの3人がアメリカ、スペインを抑えて優勝。イタリアは両部門でタイトルを守りました。

ワールドトロフィーでイタリア、フランスに続く3位に入ったスウェーデン代表は、4人全員がMETZELERを使用しています。

ヴェローナとガルシアが使用したMCE 6 DAYS EXTREME

砂地や荒れた路面が続くコースを走るには、駆動力を路面へ伝えるだけでなく、車体の向きを保ち、繰り返される衝撃や負荷にも対応する必要があります。ヴェローナとガルシアが使用したMCE 6 DAYS EXTREMEは、こうしたエンデューロ競技の条件を踏まえ、世界選手権を戦うファクトリーライダーとともに開発されたタイヤです。

第100回6DAYSを走るアンドレア・ヴェローナ
第100回6DAYSで個人総合初優勝を飾ったアンドレア・ヴェローナ。

フロントのトレッドは、直進時の方向性に加え、ブレーキングやコーナリング時の安定性を重視した設計。リアは車体の傾きに応じて路面へ駆動力を伝えられるよう、ブロックを配置しています。

カーカスには衝撃吸収性と耐久性を備えた素材を用いる一方、コンパウンドにはカーボンブラックを配合し、熱や機械的な負荷への耐性を持たせています。シリーズにはStandardやMediumをはじめとする複数の仕様が用意され、路面や競技条件に応じた選択が可能です。

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世界の舞台から、全日本エンデューロへ

日本でも、全日本エンデューロ選手権(JEC)のタイトル争いが大詰めを迎えています。2026年10月24・25日には、福島県・チーズナッツパークで最終戦となる第4戦が開催され、年間王者を懸けた戦いが決着へ。6DAYSでヴェローナとガルシアが使用したMCE 6 DAYS EXTREMEは、このJECでも選ばれています。多様な路面を捉えるトラクションと、競技を走り抜くための耐久性。世界の頂点を争うライダーが求める性能は、日本のエンデューロにも通じるものです。

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