ピレリにはネオレトロ系モデルに最適なフェイスを持つタイヤがあります。ファントム スポーツコンプがそれです。ファントムといえば、幻、幻影、幽霊・・・・。あるいはジェットファイターのファントムを思い浮かべるかもしれません。かつてピレリが1970年代後半にリリースした当時のトップレンジスポーツバイク向けタイヤこそファントムでした。言葉からイメージされる通り、目にも止まらぬ速さで駆け抜けていたに違いありません。

波形のトレッドパタンがファントムの特徴でした。現代版ファントム スポーツコンプにもそのパターンデザインは踏襲されていて、ネオレトロバイクはもちろん、一部のクラシックスタイルモデルにフィットするバイアス構造のサイズもラインナップすることで、そうしたバイクの足元に深みあるスタイルを付加する効果も持っています。もちろん、ゼロディグリーの最新ラジアル構造や、トレッドゴムなども現在のテクノロジーがしっかりと詰まっています

ビンテージ用にバイアス構造のサイズ、レース用も対応

気になるサイズ展開は、120/70ZR17、180/55R17という現代のバイクで多く使われるサイズはもちろん、後輪用に150/70R17も用意。また、バイアス構造として、フロント用100/90-18、リア用130/70-18をラインナップすることで、ビンテージバイクへの選択肢を拡げています。

また、ビンテージバイクレースファンに向けたファントム スポーツコンプRSをラインナップするのがピレリらしいところ。そのトレッドデザインは同様に往年のファントムを想起さえながらも、その構造、トレッドコンパウンドには、世界のサーキットを席巻したディアブロ スーパーコルサが使うものを投入。タイヤウォーマーを必要とせず、多少の雨ならばパフォーマンスを維持する守備範囲の広さを合わせ持ちます。前後18インチを装着するビンテージバイクレーサーに向けたハイパフォーマンスタイヤなのです。